ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

早稲田ちえ降臨! / 海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』4巻にて

海野つなみさんの『逃げるは恥だが役に立つ』の4巻が出たので買いました。
私は小学生の頃から海野さんが好きで、新刊でたらとにかく買ってます。

『なかよし』で描いてらっしゃった頃から、中高生が主人公でもどことなく大人っぽい(ってゆーか全年代に共通する世界観)、派手じゃないけどじわじわ来る、みたいなお話を発表されてました。
爆発的なヒット作はないんですが、コンスタントに面白いものを発表されてます。なんともうデビューから25年もたっているとのこと! 25年ヒット作なしに漫画家続けてるって、実はあまりないことらしいです。

そんな海野さんも、現在描かれている連載である『逃げるは恥だが役に立つ』がにわかに脚光を浴びています。『このマンガがすごい』で8位に選ばれたのを皮切りに、アンアンならフラウやらでも取り上げられ、知名度も上がってるんじゃないかな?


お話は「就職としての結婚はアリかナシか」っていうところから始まります。これが現代社会の問題とうまくマッチしたのが好評価の理由のようです。
大学院まで出たのに就職できず、派遣社員の仕事を得たものの派遣切りにあった主人公と、学歴もあって容姿もマトモでマトモな会社勤めをしているにも関わらず、36歳にして未だ童貞という男が偽装結婚。果たして! みたいな。

海野さんは「梅北に大仏を作ったらいいんじゃないのか」とか、突拍子もないアイデアをお持ちの方なので、発想がとにかくどの話もおもしろいんですよ。まぁ漫画家さんとして成功されてるんだから、そういうアイデアを持っているのは大前提なんでしょうけど。

でもそれが一番うまく作用したのが今作なんですね。これはドラマ化もしやすいんじゃないかな~と思います。そうなったら大興奮だよ!


そしてさらに、タイトルにも書きましたがこの4巻の巻末に早稲田ちえ様が降臨してるんですよ! もう、彼女が休業してから10年はたってます。とにかく「カッコいい」お話を描かれる方で、ハマる人はめっちゃハマるけど、激しく好き嫌いが別れそうな作風でした。私はドハマり派で、こんなカッコいい恋愛したいー! と憧れたものですヨ。

海野さんよりも前から大ファンで、休業されたときは本当にショックを受けました。でも、お元気そうにしててよかったです。またお話が読めたらいいなぁ。