ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

NHKドラマ 『デイジー・ラック』 ネタバレ感想

原作者・海野つなみさんもおっしゃっていましたが、かなり原作とは違う話でしたね。

みんなの心の声が聞こえるのですが、とにかくみんなキャラが違うんだよな……。

これは確かに「同じタイトルの違う話」だわ。

ただ、一番原作とイメージが違うのでは……と思っていたミチル役のしょこたんが意外とはまっていました。ああいうアーティストならありだな~鶴じいと亀じいも出てきてくれるかな。あの双子のじーさんずは出てきてほしい!
貴弘が原作よりも世話焼き感アップさせてますね。ただ基本的には原作とあんまり相違はない感じでした。強いて言うなら貯金ほぼゼロではなかったよネ。マンション購入を考えてたくらいだし。

夏菜さんは薫にピッタリでしたね。設定にも変更なし。しんちゃん……あのダメそうな彼氏……これからあんなことやこんなことが起こります。

この2人はキャラクター設定にはあんまり変更がなく、違和感なく「そうそう!」と思いながら観れました。

えみちゃんもかなり原作とは設定が違いましたね~結婚8年目でプチ倦怠期で夫はダイエット目的で始めたエアロビに夢中! という原作の設定が好きだったので、なんか物足りんですよ。代わりに「野菜を大量に送り付けてくる姑がいる」という設定がプラスされていました。私は野菜もらうの嬉しいけど、限度はあるわな。

そして今回の主役に据えられていた楓! 楓が一番違う! あんな依存的な性格ではなかった! 宝石屋は後々倒産したけど倒産前に辞めてお話が始まった時点ですでにパン職人見習いだった! なによりあそこまでの絶世の美女ではない! いや、別にいいけど! 佐々木希ちゃんかわいいね!
あと、安芸さんの性格が悪いよ。悪いと見せかけて実は仕事に真摯に向き合う尊敬できる人……って方向に持って行きたいのかもしれないけど、29歳に向かって「年いってる」なんて言う人ではない! 断じてない! 原作から改変するのはいいけど改悪はやめてほしい! 

「もう29歳なんだよ?」

って周りからやいやい言われても、関係ない! やりたいことをやればいいんだ! 年齢は関係ない!

ってことをメッセージにしたいんだろうけど、最初に29歳を貶しまくるこのやり方はあんまりスマートには見えないなぁ。そんな対比しなくたっていいじゃないのと思います。
ひなぎく会のみんなも「パン職人になる」という楓の決断にやいやい言ってましたが、彼女たちも相手の決断に文句つけるような人たちじゃないのになぁ。大体会社倒産して無職なんだから仕事が見つかっただけでも御の字だし、その仕事が「やりたい仕事」だったんだからかける言葉は「おめでとう! 応援してるよ!」でしょ~。原作みたいに
「パン屋さん出してよ~私はパートで雇ってもらう~」
「じゃあ私はバッグ於いてもらう~楓は店の奥でエステしなよ~パンとバッグとエステの店『ひなぎく』」
ってやってほしかったなぁ。なんかひなぎく会のほんわか感がゼロじゃんよ。

……とちょっと今回は不発でした。

次回からの展開に期待します。