ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

『グッド・オーメンズ2』第6話のラストについて

『グッド・オーメンズ』シーズン2第6話のラストに関する記事ですので、まだ観ていない方は絶対にお帰りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツイッターでグッドオーメンズ友達が「シーズン2のラストで自分はアジラフェル側に感情移入していたからクロウリーがキスして正直混乱した」と言っていました。

 

私はキスの後に「アジラフェルのアホ!」と思ったので完全にクロウリー寄りで、アジラフェルが突然キスされて混乱したかも、とかには全く考えが及ばなかったんですよね。だから混乱したと言われてやっと「え、そ、そうだったの!?」みたいな。

 

でもアジラフェルサイドの気持ちを言われてみれば確かに、クロウリーはニナマギ(特にニーナからは数回にわたって)から散々「お前らの関係はっきりさせろや」と突っつかれて自分の気持ちを整理する時間があったわけだけど、アジラフェルにはその時間はなかったんだよな(もちろん「天国で一緒になる」という思いがあったにせよ)。だったらいきなりあんなクソデカ感情ぶつけられたら混乱して「君を許そう」とか言っちゃうよな……と思ったりしました。

 

やっぱりいろんな人の感想を聞けるのは楽しいなぁ。

あーそういうことなのかって腑に落ちたりする。

 

ところで、このキスシーンにはもう一つ思うところがあります。

何を隠そう、実は私はうっかりネタバレを見てしまい「二人がラストで視聴者が期待していたのとは違った感じでキスをする」ことは知った状態での鑑賞だったのです。ただそこまで読んでヤバいと思って速攻で記事を閉じたのでまさかあんな絶望的な方向にいくとは思ってなくて、そういう意味ではショックでしたね……。

 

あの二人のことだしなんかちょっとオモシロな感じのすっとぼけたキスを想像してたのよ……。キスじゃない何かすごく変な行動を見せられて「これが天国(ないしは地獄)キッスだヨ」ってアジかクロがいうとかさ。

 

だからあのラストの押し問答が始まった時に「あ、やべぇぞこれキスって確実に決別のキスやん、サヨナラのキスやん絶対オモシロとかないやん」とハラハラドキドキしてました。それでもね、"You idiot. We could've been us" の時点ではもっと優しいお別れのキスだと思ってた。二人で静かに「さよなら、チュ」ってするんだと思ってた。

だから実際のを見たときは「えーーーーーーーー!!! クロウリーそう来るぅ!?」と激しく動揺し、でもその後のアジラフェルの「君を許そう」には「おーまーえーはーアーホーかー!」と叫びました(心の中で)。

 

そんな感じでなんかこう、動揺のポイントがズレた感じになってしまったんですよね。

 

まっさらな状態で見たかった……。

 

 

※ちなみに何度か書いてますが、私はあのキスには性的な意味は含まれていないと思っています。恋愛感情はアジラフェルへの気持ちの一部分としてはあるだろうけど、あれはやっぱり「自分のアジラフェルへの想いと絶望と状況の起死回生への期待」をありったけ込めたクソデカ感情ボールをぶつけた感じ……だと思っています。