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今回の『半径5メートル』の捨てなかったことにも意味がある、みたいな話でおもいだしたのが、海野つなみさんの『Kissの事情』の第三話『花』に出てきたあるエピソードでした。
古い三面鏡をずっと捨てそびれていたんだけれど、震災があったときにその三面鏡が Π ←こんな状態で倒れてきて、自分の頭がちょうど鏡に囲まれる形になった。そうしたらその上に箪笥が倒れてきて、結果的に自分は三面鏡のおかげで助かったという話でした。
まぁそれだけなんですけど、思い出して久しぶりに読み返してみたらやっぱり面白かったのもあって作品紹介ついでに記事を書いてみました。
1998年くらいの作品なのでもう23年前!
逃げるは恥だが役に立つよりもずっと前の作品ですね。
最近の海野つなみさんの作品も大好きですが、これくらいの頃に書かれてた話も大好きであんまり知られてないのが残念。
短編や読み切りが多いんですけどどれもめっちゃくちゃ面白いんですよ。『Kissの事情』以外だと
②ゴールデン・デリシャス・アップルシャーベット (Kissコミックス)
⑤回転銀河
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この辺がもうとてもおすすめ。
①『西園寺さんと山田くん』はかなり映像化に向いてる作品だと思うので、いつか誰か実写映画化してくれないかなぁ……できれば野木亜紀子さんの脚本で……でも結婚がゴールの話だから時代に合わないかなぁ……。
②『ゴールデン・デリシャス・アップルシャーベット』は短編集です。タイトル作品も好きですが、私は2番目に収録されている『ガーリィ』というお話が好きです。たぶん海野先生の全漫画の中で1作品選ぶならこの話。
③彼はカリスマも映像化しやすそう。超能力者のニノマエくんとその「運命の相手」のタマミちゃんのお話です。
④デイジー・ラックは2018年のドラマ版とはかなり違います。そしてだんぜん漫画版の方が面白いです。ドラマイマイチだったって人も原作を読んでみてください! これがファン投票1位の作品である理由がきっとわかるはず……。
⑤の回転銀河は最近の方向性にかなり近いように思いますが、それ以外は初期の海野先生のテイストが存分に味わえます。そして『Kissの事情』の中の傑作、『少年人魚』のその後も読めたりします。『デイジー・ラック』の恐らく打ち切りによって書けなかったその後も読めたりします。
ちなみに上げなかった作品もそれぞれ大好きです。『テレスコープ・ダイアリーズ』は雑誌が休刊してしまったため急いで終わらせる羽目になり、3話分くらいごっそり抜けてしまったそうです。やっぱり駆け足且つ唐突な印象を受けました。途中までとても面白かったので完全なバージョンを読んでみたかったなぁ。
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