ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ネタバレ BBCシャーロック2 THE HOUNDS OF BASKERVILLES 感想

ネタバレです。
 
銛を持って、全身血だらけで登場するシャーロック。
「その格好で地下鉄に乗ったの?」
と聞くジョンに
「タクシーが乗せてくれないから」
と答えるシャーロック。あんな凶器を持ってたら地下鉄に乗るどころか駅で警察呼ばれると思います。
 
いや~ニコチンの禁断症状にやられるシャーロック、阿呆のようですね。しかしあの洞察力があればジョンが煙草をどこに隠したかなんてすぐに分かりそうなもんですけどね~。あまりの欲求にインヴェスティゲイションができなくなっていたんでしょうか。依頼主であるヘンリーにしきりに煙草を勧めてその副流煙を吸い込むシャーロック。煙草吸うたびにあんなことする人がそばにいたら、怖くて禁煙成功しそうですよね。
 
ダートムーアにやってきたシャーロックとジョン。噂には聞いていましたが、何とシャーロックが車の運転を! 全然そんなことしそうなタイプに見えないってゆうか、自動車の教習を受けてるシャーロックってのが全く想像できない。きっと教官泣かせの生徒だったろうな……。
 
ヘンリーのおうちが豪邸なのを見て、素直に「お金持ちなの?」と聞けちゃうジョンはやっぱり大物。結構な田舎でモダンなお屋敷に住んでいるヘンリー。彼はなんの仕事してるんですかね。原作と同じ貴族なんでしょうか? つっても、昨今の貴族はちゃんと仕事してなきゃ食べていけないはずなので、何かいい仕事に就いている、ないしは不動産か何かを上手に運用しているんでしょうね。ヘンリーを演じるラッセル・トビーはなんか可愛らしくて好きです。
 
そしてシャーロック……。ジョンに「僕に友達はいない」とか言って激怒させ、必死にご機嫌取り。しかもそれがお粗末なのが人ごとだから笑える(実際自分があの立場になったら似たような感じになるんじゃないかと思う。必死になればなるほどヘリウムのように聞こえる言葉)。あの人間があれだけ必死になるんだから、それだけシャーロックにとってジョンの存在が大きいということなんでしょうけど、ならせめてジョンを実験台に使うのはやめようよ~。
 
この話はベルグレイヴィアの醜聞よりもお話のアクションが派手だった分、まだ全体の流れを掴みやすかったです。ミステリーの部分はシリーズ1の時のようにあまり面白くなく……(ごにょごにょ)
それでも、尺の都合で話が中だるみすることもなく、ぐっと洗練された感じになってました(偉そう)。ジョンやレストラードはあの霧の中で何を見たんだろう。ここでシャーロックが見たもの、シャーロックが恐れているものが、ちゃんと次の回にある意味で生かされていた感じかな?