ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

BBCシャーロック / ベルグレービアの醜聞

祝★日本語版放送ということで、改めてBBCシャーロック・セカンドシーズン第一話、『ベルグレービアの醜聞』の感想を。以下第2話までのネタバレを含みますので、まだ観ていない方でネタバレいやんな方はご注意ください! 英語だけで観てたときの感想はすでにありますので、吹き替えの感想メインです。あと、以前書かなかったことがあったり、吹き替えのおかげで理解が深まったりしたことにより書きたいことが多すぎてバラバラな感じになっています。その辺はどうかご容赦を。
 
いやーおもしろかった! 当たり前ですが、やっぱ日本語で観ると違うね。全然違うね!
でもやっぱり英語で観て自分で想像してたのとはちょっと違う点がいくつかありました。まずは不満ポイントから。
 
アドラー様の声! かわいすぎるよ~もっと低い声じゃなきゃ。キャリーの声も好きですが、アドラー様のキャラじゃないでしょ~。それとアドラー様の秘書?(それこそLive in PAの人?)のケイトさん。アドラー様の「私はゲイよ」発言などから私はてっきり「アドラー様の秘書兼恋人」だと思っていたのですが、ただの秘書な感じで訳されてましたね。実際はどうなんだろう?
それから私が持ってた印象と違ったのがCIAの方。もっと慇懃な感じを想像してたので、ジョンのことを「ワトソン」と呼び捨てにしたのがなんか違和感。シャロのことは「ミスター・ホームズ」だったのにねん。声はそのまんまな感じの声でしたね。ちょっとおとぼけ感のある声で、私にとっては『ミディアム』のジョーの声です。だから変な感じでした。
あとは細かいところで原語のときのテンションと吹き替えのテンションが若干違うように感じる部分がいくつかありましたが(冒頭のモリちゃん先生の電話の声のトーンとか)、それでも面白いセリフが多いので、それを日本語で聴けたのが楽しかったです。
 
シャロ
「この部屋のバカ指数が上がる」とか
「(ボソッと)めんどくさいな」とか
「途中で回数が分からなくなってねぇ」とか
 
ジョン
「急展開?」
「ごめん、シャーロック(ショボーン)」とか
 
モリちゃん先生
「悪い、今日は死ねなくなった」
 
などなど。
何よりもバッキンガム宮殿でのシャロとお兄の会話
お兄: "Don't be alarmed Sherlock, it's to do with sex"
シャロ: "Sex doesn't alarm me"
の部分がどう訳されてるのか楽しみだったんですが、「セックスなんて怖くない!」ってシャーロック……あんたすごく面白いよ! ところで度々問題になる「シャーロックは果たして童貞なのか?」という話ですが、このときのお兄の発言からするとこのお話の中ではDTのようですねぇ。でもファーストシリーズでのモリーちゃんの扱いなんか見てると、あんまりそんな風には思えないんですけどね。でもシャロよりも賢い「英国政府そのもの」なお兄のみならず、シャロを愛して止まないキモカワ男子なモリちゃん先生からもDT認定されているってことはやっぱりDTなんですかねぇ。どうでもいいことこの上ないですが、すごく気になる。
そしてモリーちゃんが相手になると唐突に「小学生男子(しかもアホの子)」になっちゃうシャーロック。モリーちゃんもまた、惚れた弱みなのか元々おっとりさんだからなのか、シャロが付け入る隙を与えまくりだし。 それにしてもモリーちゃんのクリスマスプレゼントを没収して推理を披露するあのいじわるな顔! 子憎たらしいガキンチョの顔が上手くって! あ、でもそうか、8歳の小学生男子なんだから、やっぱDTですね。
 
アドラー様に薬を打たれたせいで朦朧として支離滅裂になったシャーロックを動画で撮りまくったというレストラード警部。その動画見せてください! でもそんなもの取っといてどうするんですかね? シャロにムカついたときに観てゲラゲラ笑って自分を慰めるのかな。サリーちゃんやアンダーソンに見せるってのは警部にしてはちょっと意地悪な気がするし、かと言ってシャロが相手ではおどしにも使えなさそうですからね~。
 
 
ジョンはちょっとホイホイ人の車に乗りすぎじゃないですかね? マイクロフトのお使いのフリをしたモリちゃん先生の手先ってこともあるだろうに……。軍人さんだったくせに、誘拐されても犯人だけのせいとは言えませんよ! 知らない人の車には乗っちゃいけませんってパパやママが言ってたでしょ! そしてアドラー様からシャロに来たメールの回数を数えているジョン……。ジョンの彼女の名前をわざと間違えるシャーロックもアレだけど、メールの回数をカウントしているジョンも怖いです。それこそ「途中で回数が分からなくなってねぇ」でしょ本来は。その記憶力にも空恐ろしさを感じます。シリーズ1を観ていて、シャロよりもジョンの方がイカれてる気がするなぁと思っていたのですが、この行為でそれが確信へ。教訓:怒らせたら怖いのはシャロじゃなくてジョン。
 
そして、いろんな方(みなさん英語が達者)が「飛行機のパスワードの部分が分からなかった」と言っていたので、ここに関しては最初から理解することを放棄していました。辞書使う気も最初からゼロ。だからようやく飛行機の暗号の部分が分かりました。「へー、1と混同しないように飛行機の席にはIがないんだ~」とか一々が新事実で。あのあとアドラー様に「あなたと一戦交えたい」と言われたシャーロックが次に口を開くまでの間が絶妙で、ここって笑うシーンだったんだ! と素直に感動(?)しました。
 
来週は『バスカヴィルの犬(ハウンド)』です。こっちは冒頭の壊れたシャロが楽しみで楽しみで……てゆうか "Like a fairy!" が楽しみで楽しみで……期待していますよ! 三上さん!
 
 
ところで女王は本当にスモーカーなんでしょうか?