ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

積読解消月間 第9回『殺戮にいたる病』我孫子武丸

内容に関してはあんまり触れると面白くないので書きません。どんでん返しが好きな人は読んでください。私はしっかり騙されました。グロ描写あります。ご注意ください。私はそこは読み飛ばしましたが特に問題ありませんでした。

 

 

なのでどうでもいい話を。

 

現代の話だと思って読んでいたら家電でこっそりガールフレンドに電話をするだらなんだらいう話が出てきて、やっとひと昔前の話だということに気づきました(1992年に初版が発行されていました)。まぁ時代がいつかというのはあんまりこのお話には影響ないのですが。

 

それでも現代ではありえない描写がたくさん出てきました。

 

殺人犯DNA残し過ぎ問題とか。

 

そしてそんだけDNAを残してても誰もDNAのDの字も言わないこととか。

 

インターネットのイの字もないこととか。

 

たった30年でも(というか少なくとも15年前にはDNAという言葉は本当に一般的だったと思うけど)時代が変わるだけでここまで世界が変わってるんだなと面白く読みました。逆に、30年前の人が今のミステリー読んでも分からんことが多すぎて読めないだろうな。ネット関連のことなんて本当に宇宙語だろうし。

(そしてそんな時代にあの内容でリリースされたパトレイバーってすごいよな、と唐突に思ったりしました)