ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ブラックリスト シーズン6に向けての考察

ブラックリストシーズン6のアメリカでの放送開始までついに一週間を切りました。

私は「レッドとカタリーナが同一人物で、レッドはリズの父ではなく母」という説が一番しっくりくると思っています。ただ、この説、「辻褄が合う」と思っているだけで全然好きじゃないし実際「そうだ」と言われたら「マジかよ……」って思うんですけど。下にも書きますが突っ込みどころもありますしね。でも、リズにどれだけ冷たくされても揺るがないレッドの愛情を見ていると、やっぱり親子じゃないとあそこまでの思いは抱けないんじゃないかと思うんですよね。姪っ子とかであそこまで大事に思える? それともスネイプ方式で「自分が心から愛していた人の子供だから」なの?

で、今回はもう一つ結構強くある説「レイモンド・レディントンは双子で、二人で一つのアイデンティティを使っていた」説について考えてみようと思います。
この説がまた私は全然好きなじゃいんですけど(前提条件を覆されるようなものじゃないですか。「実は双子でした」って)、でも、これはこれで辻褄が合う部分が結構あるんですよね。

まず、第一話でレッドが出頭した時、レッドの顔を見た上でクーパーが「レイモンド・レディントン本人だ」と認めています。ここの辻褄が合います。出頭したレッドが本物だろうが偽物だろうが顔は同じですからね。
ただし、この時指紋も照合されているので、こっちの問題は残ります。いくら双子でも指紋は違うんですよね。一卵性の双子はDNAは一致しますが指紋は一致しません。少なくともFBIが持っていた「レイモンド・レディントンの指紋」のデータは今回出頭したレッドのもののはずです。
そもそもこの指紋っていつ採取されたものなんでしょうね。海軍は入退する者全員の指紋を取ってるとかでしょうか。とすると、海軍の情報将校として入退したのはやっぱりこのレッドってことになりますよね。そこどう説明するんでしょ。レッドが本物のレディントンの指紋をシリコンのシートに転写して自分の手にくっつけてたとか?
レッド=カタリーナ説の突っ込みどころもここです。
そもそもこの設定自体「なかったこと」になってる可能性がないではないですが……。

そして、上にも書きましたが一卵性の双子の場合DNAが同じなんですよね。
だから「骨になったレイモンド・レディントン」と「今も生きてるレッド」のDNAを照合すると結果は同一人物として上がってきます。
となると、リズと「骨の方」の人が本当に親子かどうかは非常に怪しくなります。
てゆうか今まで「レイモンド・レディントン」に対してなされたDNA鑑定は全て結果が怪しくなるのですよね。
そしてもしも「レッドはレイモンド・レディントンの双子の兄弟でリズ&ジェニファーの叔父」説で一番気になるのがレッドの温度差です。
今のレッドが偽のレイモンド・レディントンで、リズもジェニファーも本物のレイモンド・レディントンの娘であり今のレッドの姪、となると、リズもジェニファーもレッドにとっては同じ存在のはず、ですよね? 二人とも同じ姪なのになんで二人の扱いに差があるのか? だってリズに固執するほどにはジェニファーにはこだわってないですよね?
ここで、レッドが本物のレイモンド・レディントンの一卵性の兄弟であり、ジェニファーは本物の方の娘でリズは偽物の方の娘、とすれば辻褄が合うのです。DNA鑑定では特定できないわけですから。

う~ん、どんな結論にしろ、「辻褄は合うけど納得はできない」んですよね。今のところ。
「そうだったのか! すげぇや思いつかなかった!」って思えるオチを期待しております!