ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ブラックリスト シーズン3 第20話 『アータックスネットワーク』ネタバレ感想

カタリーナの幻覚を見たレッドが次に向かった先はドミニク・ウィルキンソンというおじいちゃんのおうち。ドムじいは見たところかなりの高齢ですが、山奥に一人で住んでいる模様。
 
そして、なんとこの人こそカタリーナのパパにしてリズ(マーシャ)のおじいちゃんだったのです。
レッドはマーシャの死をおじいちゃんに伝えに来たのですね。
おじいちゃん……いきなり孫の死を伝えられるなんてかわいそう……。
 
前もちょっと書きましたが、ドムじいとレッドは何か旧知の仲というか、家族っぽい雰囲気です。ドムじいは「家族はみんな死んだ! カタリーナも、リズも、みんなお前のせいで死んだ!」とレッドに対して怒っているのですが、心底憎んでるという雰囲気ではないのです。たぶん、普通は「自分の子供や孫が誰かのせいで死んだ」のであれば、相手のことをめちゃくちゃ憎むと思うんですが、そんな感じではないのです。怒ってるしたぶん許せないけど、憎めもしない、みたいな。となるとやっぱりレッドがドムじいの息子なんじゃ……と思います。
ただそうすると、レッドがリズのパパってことはあり得なくなりますね。叔父と姪。娘よりはかなり弱いけどそれならレッドがリズにこだわる理由も分らんでもないです。
 
で、ドムじいはマーシャを愛してるんですが、一度も会ったことはないそうです。
ドムじい曰く、
 
「本当に愛してたから会えなかった」
 
昔、恐らくはリズが養父のサムに預けられたころ、ドムじいとレッドはマーシャの安全のために身を引いて、マーシャには近づかないことにしたそうです。二人がそばにいるとマーシャが危ないから。なのにレッドがリズに近づいちゃったもんだから「お前はマーシャに会った。わしは愛しているからこそ近づけないのに!」と怒り心頭です。
 
でもやっぱり、レッドに対しては「父が息子に怒ってる」感じなんですよね。
 
「家族みんな死んだ!」
 
っていうドムじいにレッドは
 
「家族ならいる」
って返すんですが、
 
「家族? フン、赤ん坊(アグネス)のことか?」
 
って返事が返ってきて、すごく微妙な表情をするんですよ。これって自分を勘定に入れてくれないことへの不満……ってゆうか、ちょっと傷ついた表情とも取れる気がするんですよね。
ドムじいは全ての事情も知ってるみたいだし(でもリズが妊娠してたことすら知らなかったみたいだし、たまに近況報告をレッドから受けてる感じなのかな)
 
そう、ドムとレッドは親子っぽいんですが、ドムの言ってることを聞いてると、どう考えてもドムはレッドのことをリズの父親として扱ってるんですよね。
 
「マーシャに死なれたから、娘と孫を失ったわしの気持ちが分かるようになったとでも言うのか!」
 
とか。もしもドムじいがレッドのことをリズの父親だと思っているのなら、第19話で書いた「レッドがトムに対して持ってる感情がまるでブーメランみたい」と感じるのはこの部分なのです。レッドは「アグネスから父親を取り上げるわけにはいかないから、トムを殺すことはできない」と言っています。これって「マーシャから父親を取り上げるわけにはいかないから、レッドを殺すことはできない」に読み替えられますよね。
 
ただ、もしもレッドがドムじいの息子じゃないなら、なんでレッドに対する憎しみみたいなものを感じられないのかが謎ですが。会話の内容的に、ドムじいはレッドに大きな借りがあるっぽい雰囲気なので、もしかしたら過去にレッドに命を救われたとか、そういう経験があるのかもしれません。
 
まぁ、アメリカの方で比較的盛んに囁かれているらしい説に則ればレッドはドムの息子ではないけど、実の子ではある、という風に持って行けなくはないんですけどもね……。ふふ。ドムじいがレッドに怒ってる理由にもなるしね。
 
さて、レッドとドムじいはどういう関係なんでしょうか。ここがわかると結構色々ほどけると思うんですけどね~