さて、ジェイZは2004年にリンキン・パークと "Collision course" というマッシュアップ・アルバムを発表しています。全く違う音楽性同士のアーティストがタッグを組んだこのアルバム、大成功を収め、全世界で500万枚を売り上げました。
1. Cure for the itch
デビュー・アルバムの "Hybrid theory" に収録されているインストゥルメンタル曲です。
クラブで(といってもイケイケのクラブではなく、『トレインスポッティング』のレントンとかがいそうな暗くて怖い感じのクラブ)かかっているような曲です。カッコいいのですよ~
2. Crawling
この曲ではチェスターの美声を聞くことができます。リンキン・パークが出てきた当時、女子高生だった私はまだハードロックやニューメタルへの耐性がなく、ボーカルがシャウトしてる系のバンドは一切拒否! だったのですが、この曲でのチェスターの声を聴いて考えを改めたのでした(まぁ、チェスターに限らず、例えばリンプ・ビズキットのフレッド・ダーストも普通に歌えばとてもきれいな声で、歌唱力もかなり高かったりします)。
"Hybrid theory" からのシングル全米最高79位を記録しています。
10代の痛みを歌っていますね。シャウトしてないときのチェスターの声は本当に繊細で美しい声で、歌も抜群にうまいです。あの繊細な声が、彼らのあの痛みを伴う曲にピッタリなんですよね。
3. "Foreword" から"Don't stay" への流れ
これは卑怯かもしれませんが……"Meteora" におけるこの流れが大好きなんですよ。
いまではもう音楽をコピーすることは当たり前のことですが、この頃はコピーコントロールCDがたくさん流通し、多くのアーティストが音楽をコピーすることにNOを突き付けていました。リンキン・パークもそのアーティストの一人で、"Foreword" で鳴っているガンガンいう音は音楽をコピーするマシンを本当にたたいて壊している音だそうです。そのガンガンいう音だけっていうのが、「本当に怒っている」ことを表現していてとても好きです。
で、このガンガンいう音から2曲目の "Don't Stay" へ続くわけですが、もう、それまで機会をたたいて静かに怒っていたのが大爆発! って感じで本当にいい流れなんですよ!
怒っているときによく聞きます。
4. Heavy feat. Kiiara
今をときめくシンガー・ソングライター、ジュリア・マイケルズちゃんがソングライティングに関わっています。
チェスターの心の痛みがそのまま表現されたようなビデオです。このビデオが発表されてから間もなくチェスターが自らこの世を去ったことを思うと心が痛みます。
このビデオではキアラちゃんに救われましたが。現実では愛する家族がいても。
個人的に自殺というものは、ふと機会が巡ってしまったときに、なんとなくしてしまうものだろうな、と思っています。というか、自分にほのかに自殺の香りが漂ってきたときはそんな感じでした。
一人でいて、ふと、今ならできると思ってしまったのかな。悲しいですね。
5. Bleed it out
"Minutes to midnight" からのシングルで、全米最高52位を記録した曲です。
イントロから大好きな曲です。めっちゃノレます。が、内容がさ、また血を流すとかそういうことじゃん? つまり、いつも通りの内容じゃん? ノレるわけないよね! でもホントにリズムが大好きで! 英語をダイレクトに解せる民族じゃなくて本当に良かったと思うのです。
ちなみにリック・ルービンがプロデュースしています。
"Faint" とどちらにするかとても迷いましたが、"Meteora" からはややズルい方法で2曲すでに選んでいたので僅差でこちらに。
以上、リンキン・パークの好きな曲トップ5でした!