ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

『秒速5センチメートル』ネタバレ感想

3話で構成されてるアニメ映画、『秒速5センチメートル』観てみました。

最近お付き合いを始めた人が、

「女の人はさぁなーにウジウジ悩んでんだかバカだなぁって思うだろうけど、男はすごいよく分かるし、第3話を観ると死にたくなるんだ~」

と、言ってこのDVDをくれたのですが、
バカだなぁどころか、むしろ分かりまくりでしたよ。

以下、めっちゃ感想ながいですが、一言で言うと↑です。

まぁ要は、主人公の遠野くんが、小学生の頃の初恋の女の子に自分の気持ちをきちんと伝えずにいたがために、その後に出会った女の子達にも上手く向き合えず、仕事にも何か向き合えず、ある日ふと「俺は一人で何やってんだ」と思って会社を辞めたり3年付き合った彼女に振られたりして、過去の自分を振り返ってガビーン、みたいな、身もフタもない表現をするとそんな感じのお話でした。

私は遠野くんの気持ちが分かるからこそ焦って先走って色々言ったりやったりしちゃうタイプです。
そんで後々「なんでもっと人の気持ちを思いやれないんだ! 自分ばっかりじゃないか!」と反省したり後悔したりします。
んでも、常に「今この瞬間が最後のチャンス」だと思っちゃうんですよ。自分の気持ちを伝えずにはいられないってどんだけエゴ強いんだよって話ですけど。それでも私は、「行動して失敗したこと」よりも、「もう行動できない状況になってしまったこと」の方により失望して傷つくので、動かずにはいられないんです。かなり感情的には暴力的な人間であります。でもだから、ホントは相手にも色々開示してほしい。相手の気持ちが分からず悩むのは時間のムダだと思うし、人生のそんなに長くないと思っちゃいます。やっぱ暴力的なんですよね!

ともかく、私自身は遠野くん大人バージョン的な状態になるのを極端に恐れていて、それが行動原理になっているので、表裏一体って言うんでしょうか、私も根っこには遠野くん的なものを持っているのだよなぁと思った次第です。

恋愛に限らず、お互いに自分の気持ちを一番大事にした上で、お互いの気持ちを共有して、擦り合わせていけたらそれが一番いい人間関係なんだよなぁと思います。
そしたら遠野くんと彼女みたいに、3年も付き合ってたくさんメールのやり取りをしても、心は1センチも近づかなかった、みたいな感じにはならないのではなかろうか。

ぜんっぜん的はずれかも知れませんけど!