この映画の監督って、ジョン・ウェルズなんですね!
ジョン・ウェルズと言えば、もうすぐWOWOWでセカンドシーズンが始まるドラマ、『シェイムレス~俺たちに恥はない~(アメリカ版)』の製作者です。過去には『ER』の脚本家兼プロデューサーだった人で、その後は『サード・ウォッチ』なんかを手がけてました。
私にとって、ジョン・ウェルズさんの描くドラマの一番の魅力は登場人物たちの身近さです。誰もが遭遇しそうな悩みを主人公たちが抱えていて、彼らはその状況を打破しようともがくというよりかは、その状況の中で折り合いをつけて生きて行っている。諦めているのとは違うけど、ただ自分の置かれた状況の中で精いっぱい生きようとしている、そんな感じの人達を主人公に据えているので、とにかくリアルです。私の悩みと彼らの悩みは違うけど、でも近いところにはある。そんな風に感じているわけです。
だから笑いが散りばめられていても基本的には悲しい話だし、観ていて辛くなることもあるのですが、この人の作るドラマなら信頼して観ることができます。
そんな人が監督なので、ベネディクト・カンバーバッチが出演しているということを差し引いても俄然観たくなってきました。ジョージ・クルーニーが製作だから、『ER』繋がりで監督することになったのかな?
連続ドラマと映画じゃ作り方も全然違うだろうし、あの丁寧な人物の描き方が映画でもできるのかとか、ちょっと不安はあります。が、それでも出来に期待するに足る情報です。この人が監督なら、きっとそんな酷いものにはならないはず!