ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ベネディクト・カンバーバッチのホーキング

観たよ~!

ネタバレしてるからお気をつけ下さい。

























引越しギリギリに無料体験に申し込むという暴挙に出た甲斐はあったと思います。おベネのホーキング博士感は半端じゃなくて、しかもわざとらしさの欠片もない。スティーヴン・ホーキングという人物を描こうとすれば避けては通れない病気の描写ですが、ここに俳優の「いい演技せな」感が出てしまうと白けてしまいます。でもおベネの演技にはそんな感じが全くなく、恋にも勉強にも積極的で、嬉しいときににゅうっと満面の笑みを浮かべるかわいい男の子を好演していました。ベネディクトはイケメンの役をやってないほうが絶対に光る人ですね。

宇宙の話って、聞くといつもドキドキして大好きなんですが、理解力の方に問題があるので、きっと一番面白い部分は分かってないんだろうなぁと思うと悔しいです。
ビッグバン理論で一番理解できないのは、「ビッグバンが起こる前は何もなかった」ということです。

何もないって何ソレ?
当たり前のことですが、私は「何かがある」という状況しか知らないし、実感も出来ません。「何もない」ってことはすなわち、実感できないものだ、と頭では理解してるんですが、このことを考えてるといつもゲロ吐きそうになります。
かといって、このドラマでも言われていた「宇宙はずっと存在していて、始まりなどない」なんて話を聞かされても「ずっとある」って何よ? 「ずっと」って意味分かんないんだけど。な気分になります。


物理学者の人の経歴を見ていると、学生時代に哲学を専攻してた人がいたりするんですが、理論物理学をやろうと思ったら確かに哲学は必要そうですね。
あぁ、もっと深く考えられる頭が欲しかったなあ。