ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ネタバレあり『裏切りのサーカス』、ただいま伊勢市で上映中です。

三重県に在住のゲイリー・オールドマンコリン・ファースマーク・ストロングトム・ハーディジョン・ハート、そしてそして忘れてはならないベネディクト・カンバーバッチのファンの方に朗報です。
彼らが出演の『裏切りのサーカス』が現在伊勢市の進富座で公開中です!
原作読んでないとキツいかもですが、折角劇場で観れるんだしこの機会に是非。
以下はネタバレはしてないけど感想……ってゆうかなんてゆうかです。宣伝したいんだけど、なにぶんみんなに薦められる映画ではないのでね~やっぱネタバレだな! 原作のネタバレもあるのでお気をつけて!





















私は実はこの映画は失敗作だと思っているのです。でももう一回観に行くつもりです。
矛盾してますが。
個人的には、映画は内容を知らない人が一回観ただけで理解できるべきだと思うのです。そういう点に於いて、やっぱりこの作品は映画としては失敗していると思います。確かに謎解きに必要な情報は作中で全部提示されていましたが、あれだけて予備知識のない人が全てを結びつけられるとは到底思えない。
これは謎解きがメインの映画ではないといえばそうなんですけど。原作を読んでいる間ももぐらが誰なのかは何となく分かりました。そのキャラクターだけ浮き上がって見えたというか。最初はキャスティングを知っていたせいかと思っていたんですが、最後の方に出てきた文章によって、その「浮き上がった感じ」が意図的なものだったことが分かりました。だから、犯人探しは確かにメインではないんです。
でもな~映画版が語り口としてミステリーの形を取っている以上は、やっぱりある程度は観てる側に謎解きさせるべきだと思うんですよ。そうゆう親切心がなかったのはやっぱな。今一だよな。と思います。
でもそれが必ずしも作品の好き嫌いに直結するか、とゆうとそれはまた別の話で、ね。美しいおベネが拝めるとか、マーク・ストロングがやたらとセクシーだとか、見所はいっぱいあるんですよ。なんだかんだでゲイリー・オールドマンのスマイリーもハマっていて、これ以降に読んだスマイリーが出てくる小説では、彼は必ずゲイリー・オールドマンの見た目で登場します(でもアレック・ギネスのを観てたらアレック・ギネスになっていたんだろうか)。さらに、前観たときは二度目の読了直後だったため、原作と映画の相違点が色々と気になってしまって今一つ集中できなかったので、いい感じに忘れてきた今ならもうちょっと新鮮な感じで観れるかと思います。そうすれば感想も変わるかも?