ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

シェイムレス~俺たちに恥はない~/CBS版シャーロック

今WOWOWでやってる『シェイムレス』がここんとこの楽しみです。
第一話は「まぁまぁかな」って感じだったんですが、話が進むにつれてどんどん面白くなってきています。
登場人物みんな面白いんですが、特に面白いのがフランク・ギャラガーことウィリアム・H・メイシー。飲んだくれのどうしようもないオッサンなのですが、妙なかわいげがあり、さらに道の端っこに自分ちの子供がいたらちゃんと目に入ってるっていう。さらにシーラ(ジョーン・キューザック)との関係もよい。優しいんだか優しくないんだかよく分かんないのらくらした感じのフランクが潔癖症広場恐怖症のシーラにはちょうど良いのかもしれません。
子供たちもみんなそれぞれ強烈な個性があり、魅力的。エイミー・ロッサムは今までのお嬢様路線よりもずっと似合ってるし。ほとんどスッピンみたいに見えるけど、めっちゃかわいいです。
起こってくる出来事に対するキャラクター達の対処の仕方がすごいというか、「え? そんなこと受け入れちゃうんだ? でも確かにアンタならその反応するよね」って納得させちゃうところがこのドラマのすごいところ。
 
コメディではあるけれど、基本的にこれは悲しい話で、特にこの間の回、『飲んじゃダメ!』は本当に悲しかった。
この回の原題が『今こそカメを殺す時だ!』で、観る前は「なんのこっちゃ?」って感じだったのですが、観てからこの回はやはりこのタイトルじゃなきゃダメだったんじゃないかな、と思いました。
カメのことだけじゃなくて、カールが友達に遊びに誘われたのにお小遣いねだるのが申し訳なくて我慢してた話とか、リップの大学の話とか。カールはあんなにサイコな子供なのに、家計のことを気にして行きたくても「行きたい」とは言わない。リップはリップで教授に「いつでも授業を見に来なさい」って言ってもらったけど、授業なんて見ちゃったら気持ちを抑えられなくなるんじゃないかな。カールのお小遣いは20ドルで済むけど、大学はそうはいかないからね。
この先どうなるのか、楽しみです。
 
こんだけアメリカ版の出来がいいので、やっぱり気になるのがオリジナルのイギリス版。アメリカ版より更に辛そうなイメージです。こっちはもう8年くらい続いてるシリーズなのですが、当然日本での放送やDVDリリースは期待するだけムダでしょうね~。ハデな話ではないしね。でもジェームズ・マカヴォイとか出てるし(役名から考えるとドラゴンボールがやってる役らしい)、マカヴォイがこの先ブラピやレオ様レベルのスターにでもなってくれれば可能性がないではない……? マカヴォイに関してはベネディクト・カンバーバッチの出てる "Starter for 10"もすごく観たいので、ぜひ大出世して頂きたい。あ、ベネディクトが大出世するのでももちろんいいけど。話がずれたな。
ギャラガーさんちの末っ子はリアムというのですが、このジョーク、アメリカではどこまで理解されるんですかね? アメリカではオアシスはあまり成功しなかったようですが……。アメリカ版の末っ子リアムちんはすごくかわいい子がやってます。
 
そして、こちらアメリカ版シャーロックのワトソンのキャストが決まったそうです。
とりあえずマイノリティが来るって予想は当たりましたが、まさか二段攻勢で来るとは思いませんでした。やるとしてもどっちかだけだと思っていた自分の読みの浅さを反省。
それにしてもいよいよイマイチ色が濃厚になってきた気がします。どうなる、CBSシャーロック!