ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

新しい価値観との出会い

いつだったか、はてなブックマークの中にこんな趣旨のコメントがあった。

 

「男が若い女がいいって言うと女は怒るよな。自分に金があれば女だって若い男を選ぶくせに」

 

言葉尻は全然違うと思うけど、とにかくこんな趣旨だった。

 このコメントを読んだとき「あ、あ、新しい価値観!」と結構な衝撃を受けた。

だって私はたとえどれだけ自分にお金があっても自分より10も20も若い男と付き合いたいとは全く思わないから。 なんかそんな若い男と付き合ったり結婚したりしたらほぼ確実にそいつの「第二のおかん」にならなきゃいけないだろうからかなり強くノーサンキューな感じ(あっちから願い下げだろうという意見は甘んじて受けるけど、今回はそこは論点ではないのでね!)。

 

だからそういう考え方があることにものすごく衝撃を受けた。

でもそうだよな。そういう考え方だってあるよな。

 

 

また別の時、どこで読んだのか忘れたけど

 

「野菜を好きだと言ってるやつはみんな嘘つきで、本当は野菜なんか大っ嫌いなのに無理して食べているはずだ。野菜を見て「美味しそう」と言う奴の気が知れない。絶対に嘘つきだ。あんな不味いものを美味しいと思えるわけがない。それに引き換え肉はいい。肉は旨い」

 

という趣旨の主張を目にした時も衝撃だった。

私はどちらかと言えば肉(というかたんぱく質)が苦手で、放っておくとたんぱく質を食べずに貧血になるのでかなり意識してたんぱく質を食べている。野菜は好きなので特に意識しなくてもバクバク食べている。スーパーでムチムチのトマトやピカピカのピーマンや丸っとしたナスや瑞々しい白菜やホウレン草などを見ると「美味そう!」と思うし心によだれが垂れる。

 

そして自分が野菜が嫌いだからとこっちの「好き」をここまで否定できる人間がいるのか、とこれもかなり衝撃を受けた。

 

 

なんでこんなことを思い出したのかと言うと、今話題のユーチューバーのパパのツイートに

 

「うちの子に学校に行けって言う奴は自分が辛いのに我慢して学校に行ってたから、俺の息子にも同じ経験をさせて苦しめたいのに違いない」

 

という趣旨のものがあったからだ。

学校が楽しかった人が勧めてるのかもしれないと微塵も思っていない感じなのが本当にすごいと思った。

私も友達とのトラブルはまぁまぁあった方だし別に学校が天国だったわけではないけど、かといって別に地獄でもなかったしそこそこ楽しかった。でもパパにとっては学校は辛い場所だったんだろうなぁ。パパ以外にも虐めや先生と上手く行かないとかで苦しんで学校嫌いになった人がいるのは当然だろうけど、そこは趣旨ではなく「パパにとっての学校」=「みんなにとっての学校」ではないよって話ね。

 

 

ここに挙げた3件全部、視点から「他者の価値観」というものが全く欠落している。そして私はそこにある種の闇と言うか、薄ら寒さを感じるのだった。何よりも怖いのは、自分もその闇に簡単に引っかかってしまいそうなところだ。

 

だから私はこれからできるだけ多くの人と関わって、色んな価値観を仕入れていこうと思う。