さて、『充たされざる者』以外のカズオ・イシグロ作品を読んだ私が、きょうは完全に独断と偏見でカズオ・イシグロオススメフローチャートを作ってみました。
知識も腕もないのでWORDで。
まずは単行本として販売されている作品をご紹介。
⑥わたしを離さないで
⑦夜想曲集
⑨クララとお日さま
※基本的にはフローチャートなんぞ無視して『日の名残り』『わたしを離さないで』などの代表作か、最新作の『クララとお日さま』、比較的新しい『忘れられた巨人』辺りから読むのがいいと思います。どれも作品として面白いですから。
それでも一応作っちゃったから公開しますね。
もしもカズオ・イシグロの本を読んでみたいけどどこから手を付けたらいいのか分からないという方がいたら参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、ホントのホントに読書が苦手で、でもカズオ・イシグロの作品には触れたいって方は映像化されたものもたくさんありますのでそちらを見てもいいと思います。
綾瀬はるかさん主演の『わたしを離さないで』か、アンソニー・ホプキンス主演の『日の名残り』が入り口としてはいいのではないかと思います。
さて、なぜ『充たされざる者』は読んでないくせにお勧めしないと言えるんだよと思われるでしょうが、「読んでみたけど挫折した」のです。全部で1000ページくらいある作品で、カズオ・イシグロ作品の中では最も長いです。しかも作品としては最も実験的かつ小説としてそもそも異端な感じ。「人の夢の内容を延々と聞かされている感じ」の作品でした。脈絡がなくてつかみどころがなくて……。カズオ・イシグロの小説の主人公はいつも「信頼できない語り手」ですが、それを究極化した感じ。
ハマる人はきっと滅茶苦茶ハマって生涯のベストワンとかになったりするんだろうなと思います。が、私にはハマらなかった。
結構頑張って読んだんですよ。読み進めれば何かが変わるのかもしれないとか、最後まで読めば何かカタルシスが得られるかも、とか思いながら。で、300ページくらい読んだところで「あ、この話ずっとこの夢の話のまんまだし、何かすげえ落ちがあるわけでもないな」とようやく気付いてリタイアしたというわけです。もしも「最後まで読むとすげぇよ!」というご意見の方がいたら教えてください。再開しますので。
『わたしたちが孤児だったころ』も割と『充たされざる者』と同じ系譜の話なので、読む人を選ぶと思います。
一応オススメ作品など。
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映像作品はこちら。
日本では一番なじみがあるであろう綾瀬はるかさん主演の『わたしを離さないで』
マーク・ロマネクが監督した映画版は価格がピンキリなのでお好きなものを。
そしてアンソニー・ホプキンス主演の『日の名残り』です。こちらも価格がピンキリなのでお好きなのを。リンク先がアマゾンの検索結果になってます。