ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ビッグ・リトル・ライズ 第1話 『誰かが死んだ』ネタバレ感想

リース・ウィザースプーンニコール・キッドマンシェイリーン・ウッドリーという売れっ子映画女優3人を主演に据えた超豪華ドラマ、『ビッグ・リトル・ライズ』。主演だけでなく、助演にはローラ・ダーンアレクサンダー・スカルスガルドアダム・スコットゾーイ・クラヴィッツなどこちらも映画俳優ばっかりで超豪華。

オープニングから何やら不穏な雰囲気です。カリフォルニア州モントレーというおハイソな感じの街。
ここの小学校1年生のクラスの親たちのグチャドロな人間関係が原因で、何やら事件が起こります。
新一年生の保護者であるマデリン・マッケンジーが主催の人形劇の会場で誰かが死んだらしく(しかも殺されたっぽい)、その事情聴取をほかの保護者達が受けています。で、話が進むごとに「誰が死んで」、「誰が殺したのか」が明らかになるという構成のようです。


リース・ウィザースプーン(マデリン・マーサ・マッケンジー
「マデリンは何にでも首を突っ込みたがる」「マデリンが絡むとめんどくさいことになる」と散々な言われようのマデリン。でも「そりゃそう言われるわな」って感じのキャラクターです。独善的で高慢。
でも、その何にでも首を突っ込みたがったり仕切りたがったりすることの裏には「ずっと専業主婦として生きてきて、育児しか知らないことにコンプレックスと不安を抱いている」面があったりして、共感できる面もある、どこにでもいそうなタイプの人です。だからこそ娘たちが親離れしていくことにもものすごく強い淋しさを感じており、娘たちに対して口うるさくなってしまい、結果的にウザがられる……みたいな。
彼女が冒頭で足をくじくのですが、「彼女がケガをしなければこの事件は起こらなかった」と誰かが言っていました。

年下の夫ペリー(アレクサンダー・スカルスガルド)と双子っぽい男の子と4人で豪邸で暮らしています。
夫とはラブラブ……っぽいのですが……。夫の項目で書きます。事情聴取に答えてる人たちは「40過ぎてあんなにラブラブイチャイチャしてるのって痛々しいわよね」とか言われていましたが、そこはええやんけ。放っといたれや。
マデリンとは仲良しのママ友の様子。マデリンとは違って自分が前にグイグイ来るタイプではありません。元弁護士。ここもちょっと引っかかります……。そんな簡単に辞めますかね。弁護士。しかもセレステの年齢を考えると40前後で子供を産んでるはずだから、それまではバリキャリだったはず。「今まで仕事頑張ったし、これからは育児よ!」ってなったのかもしれませんけどね。

シェイリーン・ウッドリー(ジェーン・チャップマン)
若いシングルマザー。小学校のいい仕事についているわけでもなさそう。ちょっとおハイソな街のおハイソな小学校では浮いた存在で、最初はナニーと間違われたりもしていました。
小学校一年生の息子がいるのですが、感じとしては

・レイプされて息子を身ごもり、一人で出産した
・ハイスクール時代の彼氏の子供を身ごもり、結婚したが暴力をふるうタイプの男だったため逃げている

    のどちらかという感じです。地元には帰りたくないようだし、息子の出生の秘密にカギがありそう。

    冒頭で足をくじいたマデリンを助けたことでマデリンに気に入られ、友達として迎え入れられます。で、「マデリンが足をくじかなければ事件は起きなかった」と言われているので、当然「ジェーンがマデリンを助けたことが事件に大きく影響している」のだと思われます。セレステ夫妻のことを考えると、とにかくジェーンが「なぜこの町へ来たのか」が結構重要な問題なのだと思われます。

    アレクサンダー・スカルスガルド(ペリー・ライト、 セレステの夫)
    妻と子供を愛する善き夫……っぽいのですが、妻を監視しているのでは……? と思われる描写がちらほら……。ウィーンまで出張に行かなきゃいけないのにギリギリまで家にいたり、「僕がいない間は君が子供たちを監視してろ!」と高圧的に言ったり……。監視ってゆうかDV臭がプンプンします。妻を監視してタイから仕事も辞めさせたんじゃなかろうか……。


    アダム・スコットエド・マッケンジー、 マデリンの夫)
    数少ないマトモな人(今のところ)。
    マデリンは元夫が若い美人と再婚したことが許せず、常に不幸そうに愚痴りまくっています。しかも現夫(年下でお金持ちで優しくて自分の連れ子のことも大事にしてくれている)に対して。
    そんなマデリンをそれでも愛してくれている男、それがエドです。でもこのまんまじゃエドにもいずれ限界が来そう……。

    ゾーイ・クラヴィッツ(ボニー・カールソン、 マデリンの元夫の現在の妻)
    数少ないマトモな人(今のところ)その2。
    マデリンの元夫の現在の妻で、マデリンの次女と同じ年の娘がいます。
    マデリンは自分の長女がボニーになついていることも気に入らない様子……。まぁそれはある程度当然かとも思いますが、子供からしてみればパパの今の奥さんと上手くやって悪いことなんか一つもないですよね。ちなみにマデリンの長女はかなり賢い子で、「ボニーは親友みたいな存在で、私のママはママ一人だけよ」って言ってくれてるので、あんまりボニーを疎んじちゃダメよマデリン。


    ローラ・ダーン(レナータ・クレイン)
    表向きはマデリンとも仲良くしてるママ友ですが、実際のところはそうでもなく。
    レナータの娘が誰かに首を絞められ、それがジェーンの息子だと言ったことで、ジェーンと仲良くしているマデリンとの仲たがいが決定的になります。
    なんでレナータとジェーンが断絶するんじゃなくてレナータとマデリンが断絶するわけ? というのがこのドラマのキモにもなるんでしょうな。
    この、レナータの娘の件、ジェーンの息子は「僕はやってない」というのですが、ジェーンは誰かから暴力を受けるような悪夢をよく見ているし、息子が暴力性を秘めていることを恐れているのかな……というような描写もあり、真相がどうなのかは現時点では分かりません。今後どうなるのでしょうか。

    とりあえず、第一話では誰が死んだのかも明かされませんでした。
    今後どうなるのか、楽しみです!