ニーヨが最初に注目されたのはシンガーとしてではなく、マリオの “Let me love you” が大ヒットしたときのソングライターとしてでした(Jay Zには「なんであの歌を自分で歌わなかったんだ!」と言われたそうです)。
1. That’s the way love goes
1993年に全米1位を獲得していて、ジャネット最大のヒット曲のひとつです。8週連続で1位を記録し、年間チャートでは4位でした。
ジミー・ジャム&テリー・ルイスの作・プロデュース曲です。
ちなみにこの “That’s the way love goes” というタイトルは深夜1時にジャネットが思いついたもので、そのとき「いいタイトルを思いついたの!」と電話でジミー・ジャムをたたき起こしたそうです。
2. Love will never do (without you)
ジャンル的にはニュー・ジャック・スウィング風味のダンス・ポップで、1990年に全米1位を記録しています。こちらもジャム&ルイスの作品です。
最初のヴァースと2回目のヴァースで、ジャネットの声の高さが全然違うのは、ジャム・&ルイスが最初はこの曲を男性とのデュエットにしようと考えていたからだそうです。プリンスやジョニー・ギルなどを相手に考えていたようですがなぜかその案は実現せず、代わりにファースト・ヴァースの部分をジャネットがめちゃくちゃ低い声で歌うことになりました。
ハーブ・リッツが監督したビデオがまた印象的で、モデルだった時代のジャイモン・ハンスゥも出演しています。すごく美しいビデオなので、ご存知ないかたは是非とも見てみてください!
3. Got ‘til it’s gone feat. Q-Tip and Joni Mitchell
ポップ要素はあまり見せず、R&Bやオルタナティブ・ヒップホップ要素が前面に出た曲。この曲で、アルバムの方向性を指示しました。とてもクールで大好きな一曲です。もしかしたらこの曲が1番好きかも。ジャム&ルイスとジャネットの元夫であるルネ・エリゾンド、の作品です。
ジョニ・ミッチェルなんて意外な名前がフィーチャード・アーティストとしてクレジットされていますが、これはおそらく彼女の “Big yellow cab” をサンプリングしているからだと思われます(が、ウィキペディアを見るとゲストとして参加した、とありますので、単にサンプリングを許可しただけではないのかな?)。
4. Doesn’t really matter
ジャネットがヒロインを務めた映画、『ナッティ・プロフェッサー2』の主題歌で、全米最高1位を記録しています。曲のコンセプトは映画の内容に沿ってジャネットが決め、「私があなたを愛している、見た目も、周りがどういうかも関係ない」ということを歌っています。
5. Come back to me
こちらは1990年に全米最高2位を記録しました。ジャム&ルイスの作品です。
R&Bバラードでタイトルからも分かるように失恋ソングです。「考える時間が必要なんだ」とか言ってフェイド・アウトする男なんてすぐに忘れちまえよ! と外野は思いますけど、そうもいかないのが恋愛だもんね。でもやっぱロクでなしだから忘れるべし!
ポーラ・アブドゥルはジャネット・ジャクソンの振付師を担当していてそこから歌手になった人ですが、ポーラの1991年の全米ナンバーワン・ヒット、”Rush rush” とこの曲が似ているなぁといつも思います。作った人とか全然違うんですけどね。そしてポーラの方も大好きなんですけどね。
そもそもプリンスの一派にいたジャム&ルイス(てゆうかザ・タイム)ですが、プリンスやザ・タイムのモーリス・デイとの確執からどんどん分裂していきました。ジャム&ルイスがソングライターとして独立する際にジャネットと組み、そこからジャネットとの強い関係が出来上がったようです。全部ジャム&ルイスだもんね。