ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ロンリー・アイランドの好きな曲トップ5

ジャスティン・ティンバーレイクのことを書いたらこの人たちのことも書かないわけにはいかないでしょう。そう、ザ・ロンリー・アイランドです。『サタデー・ナイト・ライブ』内でコミック・ソングを連発していたインテリコメディアントリオです。最近映画『俺たちポップスター』も公開されましたね。まさかこの映画が日本で劇場公開されるとは思いませんでした。すげえよ!
さて、コメディアンと侮るなかれ、楽曲作りは非常に真面目で、歌詞さえ分らなければ普通のポップなヒップホップとして聞くことができます。更に、2015年には『レゴ・ムービー』の主題歌 “Everything is awesome” をティーガン・アンド・サラと歌い、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされています。


1. Dick in a box feat.Justin Timberlake
「箱の中のアレ」
「君みたいなスペシャルな人にはスペシャルな贈り物が必要なんだ」
と、アンディ・サムバーグとジャスティン・ティンバーレイクが甘く歌い上げる90年代中盤風のR&Bバラードです。確かにスペシャルなものを彼女にあげようとする歌で、なんと歌詞の中に作り方のレクチャーまであります。いつ送ればいいかも教えてくれます。そして言われた通りに実行すると最終的に警察に逮捕されます。
ソングライティングはロンリー・アイランドのメンバーとジャスティン・ティンバーレイクが行っています。
一応これはちゃんとシリーズ化されていて、同じコンビの曲が何曲かあります。
アンディとジャスティンはお隣同士で育った幼馴染で大親友で、大体いつも一緒に行動をしています。この曲で揃って逮捕され、釈放されてからもずっと一緒。
2人の彼女役を演じているのはこの曲ではクリステン・ウィグとマーヤ・ルドルフ。次の ”Motherlover” ではスーザン・サランドン(アンディのママ役でジャスティンの彼女役)とパトリシア・クラークソンジャスティンのママ役でアンディの彼女役)、さらに次の “3-way” ではレディー・ガガちゃんが彼女役で登場! でも本当のカップルは……みたいな話ですが詳しくは “3-way” の項目で。
面白いところで、インキュバスがこの曲をカバーしたことがあるそうです。

2. Jack Sparrow feat. Michael Bolton
マイケル・ボルトン御大をフィーチャーした曲。タイトルのジャック・スパロウはもちろんあのジャック・スパロウのことです。
ボルトン御大はレコーディングの直前まで『パイレーツ・オブ・カリビアン』3作品を観ていて、いまだ興奮冷めやらぬ様子。
「セクシーなフックを思いついたんだ!」
と、元々の歌詞(クラブでモテモテ! みたいなの)をガン無視してジャック・スパロウ船長への愛をオーシャン・ブリーズのように歌い上げます。
ロンリー・アイランドのメンツがなんとか元の路線に戻そうと軌道修正を計りますが、サビ直前で
「いいパート(=スパロウ船長のパート)に戻ろう!」
と流れをぶった切られてあえなく終了。この “Now back to the good part!” と歌っているボルトン御大の表情がもう本当に最高です! ここからロンリー・アイランドのメンバーはうんざりしつつ冷静な突っ込みをボソボソと入れるのみ……。ボルトン御大が楽しそうすぎて(そしてとても気持ちよさそう)、観てるこっちも爆笑です。ジャック・スパロウコスプレも最高に似合ってますよ! このビデオは必見です!

3. I run NY feat. Billie Joe Armstrong
「みなさん、今まで多くのラップ・アーティストが「俺がニューヨークを仕切ってる」と主張してきましたが、本日は「ニューヨークを仕切る」ということが実際にはどういうものなのか、自分自身で歌を作ってきました。それでは聞いてくれヨ!」
というニューヨーク市長のセリフから始まる曲です。個人的に一番好きなのは、
労働組合との会合が待ちきれないぜ!」
って箇所です。市長さん、ニューヨークって街はファッキンヘデイクだぜと言ってますが、確かに、本当にニューヨークを仕切るのってとてもつもなく大変そう。
グリーン・デイのフロントマン、ビリー・ジョー・アームストロングがフィーチャーされています。

4. I just had sex feat. Akon
ロンリー・アイランドのシングルの中では最も成功した曲で、全米最高30位を記録しました。プロデューサーはDJフランクE。B.o.B.の “Airplanes” などをヒットさせたプロデューサーです。
エイコンが高らかに「セックスしたんだ!」と歌うこの曲。全編に渡ってすさまじく頭の悪い表現で脱・童貞のエクスペリエンスを語ります。いきなり「彼女と結婚するかも!」までぶっ飛ぶ童貞マインド。素敵! そして全体を覆うハッピー・オーラ。エイコンもめっちゃ笑顔です。歌詞がなければ壮大なラブ・ソングに聞こえます。いや、これもある意味ラブ・ソングですけど!
ビデオのゲストはジェシカ・アルバブレイク・ライブリーです。

5. 3-way(The golde rule) feat. Justin Timberlake & Lady Gaga
“Dick in a box” のコンビが三度登場の曲です。ジャスティン・ティンバーレイクレディー・ガガをフィーチャーしてます。今回は90年代初めのニュー・ジャック・スウィング風味の曲。肩パッドが1作目、2作目よりも少し時代をさかのぼりました。フューチャリスティックスがプロデュースしてます。最近だとマシンガン・ケリーとカミラ・カベロの “Bad things” やセレーナ・ゴメスの “Fetish” をプロデュースしているようです。
「きょうはクラブでナンパした女の子とデートなんだ」「お前も? 俺もなんだよ」
なんて会話をしてそれぞれ彼女の家に向かうと……なんと相手は同じ女の子! これは3人でするしかないよね! ということでベッドに向かうのですが……
2人は
「3人いるから! ゲイじゃないから!」
と歌います。でも愛し合ってるんだから隠さなくてもいいんだよ♡
そんな2人にガガちゃんは結構無関心。シリアルをもぐもぐしながら
「あら、アンタ達まだいたの?」
と興味なさそうに聞きます。このガガちゃんの演技が最高なので、マイケル・ボルトンに続きこちらも必見です!


名曲が多すぎて選ぶのに苦労しました……ホントは “YOLO” (人生は一度きりだから大事にしよう! という歌。この歌によれば死ぬ可能性があるので電車にも車にも乗らない方がよく、なんなら核シェルターの中で一生生活するべきだそうです)とか、”Jizz in my pants” とか入れたかったんですけど! 特に ”Jizz~” の方は彼らを知ったキッカケの曲なので……。