ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

マライア・キャリーの好きな曲トップ5

エミネムさんはヘイリーちゃんのママであるキムさんとくっついたり離れたりを繰り返し、あまりセレブと浮名を流すようなことはありませんでしたが、一時期女帝・マライア・キャリーと交際していた模様です。接点が全く分からない……きょうはそんなマライア・キャリーさんの好きな曲トップ5です。

今でこそ劇太りとか、大富豪と婚約破棄→日系人の年下恋人とオン&オフ! みたいな報道ばかりの女帝マライア様ですが、音楽的にはなんだかんだで歴史を作ってきた人です。

1. Honey
ショーン・コムズことパフ・ダディ(紆余曲折を経てこの名前に戻ったそうです。まぁ今はほとんどラッパーとしては活動していなくて、実業家をやっているようですが)と組んだスーパークールな曲(とはいえ、パフ・ダディさんは2006年以前の曲のほとんどをゴーストライターに書いてもらっていたそうなので、本当にパフ・ダディが作曲に関わっているか否かは不明)。1997年のアルバム、”Butterfly” に収録されています。全米最高1位。
この曲以前・以後でポップミュージック界が変わったといわれている曲です。ポップとヒップホップがうまく融合した曲です。それまでのマライアはR&Bの要素は持っていたものの、パワーのあるバラードか “Emotions” や ”Fantasy” などの明るくハッピーなポップソングを得意としていました。このアルバムから一気にR&B、ヒップホップ方面に舵を切りました。

2. Heartbreaker feat. Jay-Z
前作に引き続きヒップホップの要素を多分に含めたアルバム、”Rainbow” からのファースト・シングル。もちろん1位です。
アルバム “Butterfly” マライアの音楽の方向性が変わったことの理由については、間違いなくトミー・モットーラとの離婚が挙げられるでしょう。服装から何から徹底的に管理され、それが嫌で離婚に至ったようですが、離婚によって音楽的にも開放され、モットーラの意見ではなく自分の意見を反映させた音楽が作れるようになったようです。
それによって、それまでよりも若いソングライター、プロデューサーと仕事ができるようになり、音楽的にはよりクールに、洗練されたものになっていきました。”Butterfly” のプロデューサー陣の中にはまだ新人だったと思われるミッシー・エリオットの名前もあります。ミッシーはこの曲のソングライティングにもかかわっています。たぶん、トミー・モットーラの管理下では、彼女のような若手アーティストと組む事はなかったでしょう。
その反面、夫の手から離れてからどんどん露出過多な服装になりしかも太って行ってしまったわけですが……まぁアーティストなので、クールな音楽を作ることの方が大事ですけどね!

3. We belong together
さて、”Rainbow” 以降、しばらくの間マライア様のキャリアは低迷します。レコード会社を前夫の会社・ソニーからヴァージン・レコーズへと変え、初主演映画のサントラとして発売された “Glitter” は大コケ、とまでは行きませんでしたがそれまでのマライア様からすればイマイチの売り上げでした。更にアイランド・レコードに移籍して発表した “Charmbracelet” からはついに一曲もヒット曲が出ず、マライア様冬の時代が到来します。
そんな低迷期から一気に復活したのが、アルバム “The emancipation of Mimi” です。
この曲 “We belong together” は、14週連続1位と、復活したと思ったらいきなり歴代2位の記録をマークしました(ソロ・アーティストの記録としては1位)。ジャーメイン・デュプリのプロデュース作です。
楽曲的にも当時流行しかけていたスタイル(ヴァース部分ではラップのように歌い、コーラス部分で爆発)をしっかり取り入れ、2005年当時の最先端のバラードを作り上げました。

4. Dreamlover
まだまだ可憐でマライア様っていうよりかはマライアちゃんって頃のヒット曲。3枚目のアルバム、”Musicbox” に収録されてます。さわやかなラブ・ソング。マライア様とマライア様のヒットソングではおなじみのウォルター・アファナシェフとデイヴ・ホールの作・プロデュース。
ウォルター・アファナシェフはロシア系の音楽プロデューサーで、様々なヒット曲を世に送り出しています。ケニー・Gセリーヌ・ディオンなど、SMEレコーズ所属のアーティストに多数提供しているので、トミー・モットーラとの関係が強いのでしょう。
この歌のビデオでは、低い位置のツインテールにチェックのシャツ、ホットパンツのマライアちゃんが草原でお花と戯れます。かわいい! この一言に尽きます。ガッチリとトミー・モットーラに管理されていた時代、トミーの趣味がよく分るというかなんというのか……。

5. All I want for christmas is you
言わずもがなの大ヒット曲。”Dreamlover” と同じくウォルター・アファナシェフのプロデュース作です。1994年発表で、日本ではフジテレビのドラマ、『29歳のクリスマス』の主題歌として発売され、恐らく洋楽のシングルとしては異例中の異例の100万枚を超えるセールスを記録した曲です。邦題は『恋人たちのクリスマス』。発売当時はシングルとしてはリリースされず、当時のビルボードのルールではチャートに反映されなかったため、今の所ビルボード・チャートでの最高位は2016年(!)にマークした11位です(2012年にルールが変わってチャーチ・印できるようになった模様)。
1994年の曲だけど! 2016年に最高位をマークです。クリスマス・シーズンにこの曲があちこちでかかるのはアメリカも同じなんですね。この曲作った人はこれだけでごはん食べていけそう。

実のところ、さほどマライアのファンというわけでもないのですが、好きな曲を思い浮かべたらとても5曲では収まりませんでした。さすがマライア。かなり頑張って削りましたが、本当は他にも好きな曲がたくさんあります。例えば ”Butterfly”。 本当は” Honey” と同じくらい好きなのですが、マライアほどのアーティストに同じアルバムから2曲選ぶのは……と苦渋の選択で落としました。”Touch my body” や “It’s like that” 、など、新しい(と言ってももう10年前の歌ですが……)も好きです。
さすが女帝。