ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

エミネムの好きな曲トップ5

マドンナ様に影響を受けたり大ファンだというアーティストは星の数ほどいるでしょうが、意外なことにあのエミネムさんもその一人。学生時代マドンナ様の大ファンで、部屋中にマドンナ様のポスターを貼っていたそうです。
 
というわけで今回はエミネムさんの好きな曲トップ5です。
 
1. Lose yourself
極めてメッセージ性の強い曲で、エミネム初の全米ナンバー1となりました。エミネム主演の映画、『8マイル』の主題歌でもあります。「自分を信じて人生を切り開け」というような内容ですね。エミネムの人生そのもののような内容です。
この曲でアカデミー賞も取っちゃいました。ラップ・ミュージックがアカデミー歌曲賞を受賞したのはこの曲が初めてでした。大きな賞ではありませんが、グラミー賞も受賞しています。
イントロがまず大好きです。重低音大好き。大きめのスピーカーで聞きたい曲です。
 
2.My name is
初めて聞いたエミネムの曲です。時は1999年のちょうど今頃、中学3年生のときでした。18年前! 最近時の流れにショックを受けることが本当に多くなりましたが、まぁしょうがないですね。
デビュー・アルバム、”The slim shady LP” からのセカンド・シングルで、この曲で初めてトップ40入りを果たしました。このころはまだ破天荒な若者! って感じで、ドクター・ドレーと行動していることも今よりも多かったように思います。
あとは金髪の白人! ということがセンセーショナルだった部分も大いにあったように記憶しています。それまでもブラックミュージックをやるコーカソイドのアーティストのブレイクはありましたが、大体が短命に終わっていました。その中で、一過性のブームではなく今の地位を築いたという点で、エミネムはやはり評価されるべきアーティストなのだろうと思います。ゴリゴリのヒップホップを好む人たちから敬遠されるのも理解はできます。おそらく綺麗に整っているので聞いていても物足りないのだろうな、と。
エミネムの作る音楽は時を経てサウンド的にもどんどんポップナイズされていきましたが(まぁジャンル分けというものがどんどん意味をなさなくなっていったということもありますが)、このころは結構硬派なヒップホップをやっていました。
 
3. Without me
3枚目のオリジナル・アルバム、”The Eminem show” からのシングルで全米最高2位を記録しています。
ビデオがもう最高で! 私が今まで観てきたビデオの中でもトップ10には確実に入ります。ジョセフ・カーンが監督で、2002年のMTVビデオミュージックアウォーズにてビデオ・オブ・ジ・イヤー(年間最優秀ビデオ)に選ばれました。
まずはペアレンタル・アドバイザリー・ステッカーについてご説明しますが、これのことです。
 
イメージ 1

 
ヒップホップのアルバムとかによくついてますね。「汚い言葉が使われてるから、良い子は買う前にパパとママに了解を取ってね」というマークです。デジタル時代に突入してあれがどう扱われているのかは分かりませんが……。
で、です。ビデオの内容が最高で、ペアレンタル・アドバイザリー・ステッカーのついたCDエミネムの"The Eminem show"で、これでもか! というくらい拡大したステッカーが貼ってある)を親の目を盗んでこっそり買った少年を感知したアメコミヒーロー風のエミネム(そこはかとなくマヌケ)と相棒のドクター・ドレー(ハイテンションなエミネムにドン引きしている描写が多々あります)。空にはバットシグナルならぬエミネムシグナル。二人はスーパーカーをブッ飛ばしてお説教をしに行くのです。
「ステッカー、貼ってあるよ!」と。
お前が言うのかよ! って感じですけど、最高ですよね。
そのほか、当時流行ってたテレビ番組のパロディなんかも満載のビデオです。 

4.Mockingbird
ブッシュ大統領再選後に発表された4枚目のアルバム『アンコール』からのシングル。全米最高11位です。
ブッシュ政権を批判した歌が多い中で、娘たちに向けた歌です。だから優しい優しい。
子煩悩で子供の前では絶対に汚い言葉は使わないし、自分の曲だって聞かせたくないというエミネム。しかも前妻の連れ子とさらには前妻の妹の娘も養子にして育ててるんだからすごいですよね。昔なんかのインタビューで、「ブレイクしてどう思いますか?」的な質問に対して、「娘を大学にやれるくらいのお金は稼げた」みたいなことを言ってたので、娘を大事に育ててやりたいという気持ちが強い人なんだなぁとは思っていましたが、娘だけじゃなく娘の異父妹と従妹までとは。
この歌の歌詞を読む限り、前妻のキムもやっぱり娘は大学にやりたいと思っていたようですね。
ヘイリーちゃんはエミネムの教育方針でごく普通に育ち(まぁ治安も教育水準も高い地区には住んでいたでしょうが)、成績も優秀で今や名門ミシガン州立大学(大スターの娘なのに州立大学ってとこがまた!)に通っているそうです。パブリック・アイビーの大学で、全米ランキングでも17位なので相当頭のいい大学だと思われます。
話は歌のことに戻りますが、やっとの思いでキムが貯めた1000ドル……こういう話を聞くとたとえ作り話だったとしても胸が張り裂けそうになります。弱いんですよ……「貧しい中でママが一生懸命貯めた」みたいな言葉に……。
 
5.Stan feat. Dido
ほぼダイドさん効果ですが、好きな歌です。ダイドの ”Thank you” という曲をサンプリングしていて、それがサビになっています。ビデオにはスタンの彼女役でダイドさんも出演。のちのダイドのブレイクにもつながった曲です。2000年(!)に最高51位を記録。
 
 
以上、長くなりましたがエミネムさんの好きな歌トップ5でした。