ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ドラマ版『アバウト・ア・ボーイ』にベネディクト・カンバーバッチが主演(してくれたらいいなぁ)

ちょっと前のニュースですが、気になっていたので。
 
ニック・ホーンビィ原作で2002年にヒュー・グラントニコラス・ホルト主演で映画化もされた『アバウト・ア・ボーイ』の連ドラ化の企画が進んでいるようです。
 
 
30分のコメディってことはウィルのアパートが舞台のシットコムになるのかな。それとも『ナース・ジャッキー』的ドラメディ路線か? 
 
私としては『シェイムレス』(英米問わず)系の立ち位置で行ってほしいと思います。この二つの話って、根幹の部分で似ているというか、全体的にすごく悲しいんだけど笑えるってゆうか、ま、いっか。みたいな話なので(どっちもイギリスの話だしな)。でもアメリカで制作ってことは舞台もアメリカになるのかなぁ。ロンドンのままがいいなぁ。でもまだ「パイロット作ろっか」くらいの地点にいるらしく、この先ちゃんとシリーズ化されるのかは全く分かりませんが。
 
映画版も嫌いじゃないんですけど、後半3分の1から始まる映画オリジナルの展開がやっぱりどうしても原作には到底及ばない出来だったので、ドラマ化するなら原作の終り3分の1をきっちりと描いてほしいなぁ。
舞台を1993年に設定しなきゃいけなくなるけど……。
 
今、ウィルを演るなら誰かな~とかもちょっと考えたんですが、それこそおベネって結構いいんじゃね? と思います。年齢も36歳でピタリ一致だし、ロンドン出身のおぼっちゃまな辺りも一緒。でもウィルを演るにはちょっと幸せそう過ぎるかなぁ。わりと似合ってるような気はするんですけど、ベネディクト・カンバーバッチにはウィルから立ち上る不幸さがあんまりないんですよね。演技力でカバーできるとは思うけど!
ウィルと言うキャラクターは、神経質じゃいけなんだけどあんまり充たされてる感じでもいけないし、凄いハンサムではダメなんだけど女性にアピールするタイプじゃなきゃいけないし、と結構難しいんですよね。その点、ヒュー・グラントは本当にウィルにピッタリの俳優さんだったと思います。今はもう年齢的に無理ですが……。
で、ウィルと同じくらい難しいのがもう一人の主人公・マーカスのママであり、このお話の狂言回しともいえるフィオナ。美人じゃいけないけどブサイクでもダメで、どこかちょっと不安定で情緒不安定なんだけど妙にのん気、という役どころ。映画のトニ・コレット版フィオナは私はあまり好きではないのですが(原作を読む限り、もっとずっと普通の人です。だからこそ不安定な感じが怖いんですが)、じゃあトニ・コレットじゃなきゃ誰よ、と言われると、やっぱり首を捻ってしまいます。原作のイメージのまんまでトニ・コレットにやって貰えれば悪くないのかもしれませんが、こっちも年齢的にちょっと無理かなぁ。
 
今の役者さんが演るなら誰でしょうね~。