iTunesで予約したはずなのに4日の0時になっても配信されず、おっかしーなと思ってその場で購入。発売日に聞けて満足していました。したら5日の昼にHMVからフィジカルのCDが2枚届きました。いくらなんでもボケ過ぎやろ。
さて、聞いてみた感想ですが、今までの作品の中で一番まとまりがよく、アルバムとしての完成度が高いと思いました。アレンジが前よりも作り込まれているように感じました。
シングル向きのキラーチューンというのは "Glimpse of us" 以外にはないのかなぁという印象ですが、「アルバム全体を聞く」のにはとても向いていると思います。曲数も9曲と少なくしかも1曲当たりの長さが2分台と短いものが多いので、余計に聞きやすいかと。1曲が短いとか、配信時代のアルバムなんだなぁと感じますね。
あと、今回クレジットを見ていて割とビックリしたのが Joji が作詞作曲編曲のいずれにも関わっていない曲が何曲もあるということです。これはこれで方向転換としてはいいんじゃなかと思います。Joji の書くダークな世界も好きなんだけどね。割と分かりやすく失恋もしくは失恋しかけの心を歌ってます。
1. Glimpse of us
彼はマジで酷いよね。というかこういうマインドでいると不幸になるから彼自身も改めた方がいいと思うよ。
J-Pop的なアプローチの曲と言われていてピンとこなかったんですが、歌謡曲的という意見を読んでそれは確かにそうかも、と思いました。あのじわじわ盛り上がっていく感じと言うんですか。なぜかちあきなおみさんの『喝采』を思い出すんですよね。
2. Feeling like the end
私にしか分からない感覚で申し訳ないんですが、「日曜日の朝の南向きの窓のレースカーテンが風で揺れててこから外の光もちょっと入って来てる。ちなみに街中だけど家の前は緑でいっぱいの公園です」みたいに聞こえる曲です。
3. Die for you
君、重いぜ。こういうことは思ってるだけにしような。口には出すなよ。って感じの曲。
それがドリーミーで泡の中にいるような心地よ~い素敵なアレンジに包まれてて、そのギャップが余計に怖い。英語をダイレクトに理解できる人間じゃなくてよかったと心の底から思いました。
ちなみにこの曲のソングライティングに関わってるパトリック・J Que・スミスさんはゴスペラーズの曲を結構たくさん書いてる模様です。
4. Before the day is over
終わり方が凄く好きな曲。アレンジがよい。上の方に Joji の訴えかけるような声が入っているのもいい。手遅れになる前に何とかしたと思ってるけど、でも彼の声にはちょっと諦めみたいなものも入ってるよね。
5. Dissolve
ちゃんと歌詞を読んでないけど、ふんわり読んだ感じではタイトルの "Dissolve" は「自然消滅」ってことかな? 「お互いに気持ちがない」ってハッキリ分かってるならそれもいいかもね。
6. Night Rider
Joji もソングライティングに関わってる曲。いきなり歌詞が難しくなるんよ! 解説によると自分勝手な男の歌、なのかな?
7. Blahblahblah demo
アレンジが好きすぎる。楽器に詳しくないので何の音かわかんないけどたぶんベースの音。マジで最高。この曲にも Joji が関わってます。
8. Yukon(Interlude)
シングルとしては実はこっちの曲の方が好きだったりする。キラキラした欠片みたいな、アルバムのタイトルにピッタリな曲。
9. 1AM. Free style
Jojiの好きなところは "I don't wanna be alone" とか、別の曲だけど "I don't wanna die so young" とか、そういった「希望」や「生きること」への想いをはっきりと言い切るところです。この曲 Joji は作詞作曲には関わってないみたいだけどもね。失恋して辛くてもちゃんと一人は嫌だ、生きたいんだと歌ってる。そういうところが好きなんだよなぁ。カッコ悪くて言えるかとか思っちゃいそうなことをサラっと言えるのカッコいいよね。