ダフト・パンクとファレルのコラボは、何かのパーティで会ったときにファレルが「たとえタンバリンだけでも出る！言ったことがキッカケだったとかなんとか。
ファレルは最初はヒップ・ホップ系のプロデューサー・チームのザ・ネプチューンズの片割れとして出てきました。相方のチャド・ヒューゴとは幼馴染で、ロック・バンドのN.E.R.D.を一緒にやっていたりもします。
この二人の才能の凄まじさは、「ネプチューンズ」として楽曲を作るときは誰がどう聞いてもネプチューンズの作品だと分かるように作り、「N.E.R.D.」として曲を作るときは誰がどう聞いてもN.E.R.Dの曲だと分かるように作り、しかも両者の音楽には交わる部分が全くないところです。
ソロ・デビューをしているのはファレルだけで、最初は客演から始まり、少しずつ自分の曲も出していくようになりました。客演は今でもしょっちゅうで、オリジナル・アルバムは2枚しか発表していないにもかかわらず、チャートにはどこかしらにファレルの名前が出てきます。今ならカルヴィン・ハリスにフィーチャーされてますね。
で、なんせアルバムがたったの2枚なもので、正直あんまり曲目も多くなくシングルの紹介ブログになってしまう気がしなくもないんですが、名曲ぞろいなんだな、これが。
1. Happy
言わずと知れた大ヒット曲。おそらくこの曲でファレル・ウィリアムズのことを知った人も多いのではないでしょうか。
映画『怪盗グルーのミニオン危機一髪』の主題歌で、全米最高1位を記録。2014年の年間ナンバー・ワン・ソングです。グラミー賞を受賞して、ついでにアカデミー最優秀歌曲賞にノミネートされました。受賞してもよかったと思うけど、この年は対抗馬が悪く、『アナと雪の女王』の "Let it go" に持っていかれました。
私はこの時の本命がディアンジェロだったため、ファレルの途中で泣く泣く会場を後にしたのですが、ちょうど私が出始めた頃に "Happy" が始まり、私はこの曲を背にマウンテン・ステージに向かって歩いていきました。すると、オリー・マースを観終わったお客さんが、みんな "Happy" に合わせて歌い、踊りながらマウンテン・ステージから降りてきたのです。ホントにみんな踊ってたので、かなり感動的な光景でした。
2. Marilyn Monroe
世界中の全女性、のみらなず、全人類に向けたラブ・ソングの模様。美しい曲です。
人によって「何に美しさを感じるのか」は違うのだから、自信を持とうよ、自信を持っている姿は美しいよ、とのこと、それをこんなメロディで歌われたら惚れますよね。
"GIRL" からのシングルですが、アメリカではシングル・カットされなかったのかな？ チャート・インはしていません。
3. Freedom
この重苦しいサウンドで「自由」って言われても……と思って歌詞を確認したら、やはりどっちかというと「自由」のために戦わねばならん系の歌でしたね。さすが自由の国・アメリカの歌と言いますか。歴史的に見ても、アメリカは世界でも有数の自由に対して真剣な国だと思います。ただなんつーか、常に何かのために戦ってなきゃいけないって大変だろうなぁとも思います。まさか3億人全員がそういう生き方に合った性格をしているわけでもないでしょうから。
ちなみにファレルとノーティー・バイ・ネイチャーの共作です。なつかし！
4. Frontin' feat.Jay-Z
ファレルのソロ・デビュー曲にして、全米最高5位を記録した曲です。ネプチューンズのアルバム "Clones" に収録されているため、ファレルのソロと言いつつかなりネプチューンズ色の強い曲となっています。ネプチューンズの曲の特徴である、ラグジュアリー感をしっかり感じられる曲です。
全米最高5位を記録しています。
5. Come get it bae
この曲も知っている人が多いのではないでしょうか。日本ではユニクロのCMに使われていました。明るくていい曲。ちなみに "Bae" とはスラングで「恋人」という意味です。ガッツリとセックスの歌ですね。こんな感じでセックスのことを歌える人は、基本的には平和主義者なんだろうなぁと思います。
こちらも "GIRL" からのシングルで、全米最高23位を記録しています。
ほぼ "GIRL" からのシングルになってしまいました。だって名曲ばっかり過ぎて削れないんだもん。ホントはスヌープ先生＆チャーリー・ウィルソンとやってた "That girl" とかも大好きなんですけど！ なんですけど！
