ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

メーガン・トレイナーとバックストリート・ボーイズ/Meghan Trainor & Backstreet Boys

まずはこちらの動画をご覧ください。現代の歌姫・メーガン・トレイナーちゃんと、彼女にとっての最初のアイドルだったバックストリート・ボーイズが、バックスの代表曲である"I want it that way"をデュエットしたものです。



なんつーかね、感動しました。
私にとってもバックスはこのやや音楽にまみれた人生において結構重要な位置にいる人たちなのですが、3枚目のアルバムにして彼らのキャリアで最高の売り上げを記録した『ミレニアム』以降はイマイチパッとしませんでした。とゆうより、90年代後半からのアイドルブームが下火になっていったのと同時に彼らのキャリアもしぼんでいった感じです。
それがですね、最近、この時代の音楽が見直されている流れがあるというか、2011年にはすでにフレンドリー・ファイアーズが言及してるんですけど、あの時代のアイドルたちの歌って、アイドルの歌だからとバカにされがちだったけど、冷静に楽曲を聞いてみたら、悪くなかったんじゃないの? って感じになってきてたわけです。個人的にはエド・シーランの"Don't"なんかもその流れを汲んでいるように感じるんですけど、要はあの2000年くらいまでのアイドルたちの音楽をリアルタイムで聞いていた子供たちが今、音楽業界の第一線で活躍していて、自分たちの音楽にあの雰囲気を取り入れ始めているわけです。メーガン・トレイナーちゃんの"No"はモロにあの時代のR&Bポップでしたね。意外なところでは、今カントリー界で1、2を争う人気バンド、フロリダ・ジョージア・ラインもバックスのファンで(二人とも私よりもずっと若かったから結構ショックだった)、一緒にレコーディングしたんだって!

それで、今回の動画の話に戻りますと。すっごいいいものを観たなぁと思います。
バックスの5人が、完全にメーガンちゃんを主役に据えてるのがすごいなぁと思ったわけです。
このパフォーマンスの中心になってるのはどう見てもメーガンちゃんで、バックスはちょっと控えめにしてる。でも決して存在感がないわけではなく、メーガンちゃんを大人の余裕でエスコートしてる感じってゆうか……。スポットライトはメーガンちゃんに当たってるのに、全く卑屈になってる感じがないんですよね。一時期は本当に業界のトップだった人たちなのに、あの立ち位置であの雰囲気でステージに立っていられるってすごいことだと思うんですよ。もちろん、あの境地に達するまでにはいろんな葛藤もあっただろうとは思うんですけど、誰も悪い年の取り方してないよなぁと思いました。メンバーが不仲そうとかいうこともなかったしね(バックスの場合、誰一人としてソロで成功しなかったのもよかったと思われる)。今でもアメリカでもアルバム出せば一応トップ10くらいには入るし、この人たちはこんな感じでアメリカのエンタメ界ではちゃんと残っていくんだろうなぁと思ってうれしくなりました。

ニックがすっごい自虐ネタの映画撮ってたのには笑ったけど。
イン・シンクとか98°とかO-TOWNとか、懐かしい名前のオンパレードですよ~