ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

寺尾聰・岡田将生W主演ドラマ『チキンレース』感想

今更ながらですが、WOWOWドラマWでやってた『チキンレース』の感想を書きます。

このドラマを観てからって訳でもないんですけど、なんか今私の中で空前の寺尾聰ブームが来てまして。『REFLECTIONS』とかをヘビーローテーションで聞いたりしてます。

このドラマで寺尾聰が演じていたのは19才の不良少年。や、実際は64才なんですけど、19才のときにアホな事故を起こして、以来45年間昏睡状態だったのです。
で、対する岡田将生くんは、医者の一族に生まれたのに自分だけお医者さんになれずに、やややさぐれながら仕事してる看護師さんなんですね。で、自分のコンプレックスや仕事の愚痴などを昏睡状態の寺尾聰に聞かせ続けてたわけです。
すると、岡田くんの愚痴が刺激になったのか(?)寺尾聰が目を醒ましちゃった! のです。
19才のときに昏睡したっきりなので、見た目も実年齢も64才なのに心は正真正銘の19才。なので岡田くんを見てまずは一言「おっさん」と言います。まぁ19才からすればそうですよね。そして寺尾聰自身は事故のことが現在までの45年間語り継がれ、今ではすっかりヤンキー界の伝説の人になっているという。

ものすごく端的に言うと、寺尾聰のリハビリを通して二人がどんどん仲良くなって、お互いに成長していくお話です。でもドラマチックなことがたいして起こらなくて、そこがよかったです。

途中×××の×に×××があって××な態だとかいう話が出てきたときはどうなることかと思いましたが、私の一番嫌なオチにはならず、いい気分で見終わることができました。

脚本家さんを調べてみたら、私が大好きだったドラマ、『彼女たちの時代』を書かれた方だそうで、そりゃー安心して観れるわ、と。

そんでこのドラマの寺尾聰がめっちゃかわいいんですよ! 男気はあるんだけど中身がガキんちょで、ふてくされた顔なんか最高にキュート! いまのアイスのCM(パルム? だっけ?)の感じが近いかな?

寺尾聰に完全に持っていかれたとはいえ、岡田将生くんも『リーガル・ハイ』で「ラブ・アンド・ピース」とか気持ち悪いこと(や、ラブもピースも大事だとは思いますけど、押し付けた時点でラブでもピースでもなくなるよね)言ってるよりもずっといい感じに演じてました。

いやー、いいドラマでした。