ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

アボカド・スパゲッティの呪い

フランツ・フェルディナンドのフロントマンであるアレックス・カプラノス。彼が、自著であるグルメ本『サウンド・バイツ』の中で「とびっきり美味いアボカド・スパゲッティの話」を書いていて、それを読んで以来私はすっかりアボカド・スパゲッティの虜になっています。

そこにはレシピ(と言えるほどのものでもないけど)もしっかりと書いてありました。曰く、熱したオリーブオイルに潰したガーリックを入れて、さらにアボカドを投入してスパゲッティと和えるだけ(アレックスは隠し味が美味さの秘訣だと感じているようですが、隠し味のことは教えてもらえなかった様子)。
しかし、このレシピ通りにして出来上がったものは明らかに「あったかいアボカドとスパゲッティを混ぜただけのもの」で、「とびっきり美味いスパゲッティ」からは程遠いものでした。
次はここにコンソメを少し入れてみましたがこれも失敗で、醤油ベースの味付けにおかかをかけたものはまぁ美味しかったけどアレックスが言っていたものとは明らかに別物で、とにかく「アレックス・カプラノスがとびっきり美味いと言うであろう」アボカド・スパゲッティを求めて、新たなアプローチを模索しては失敗しています。

つい最近作った「アボカドとトマトのスパゲッティ」は比較的美味くできました。トマトベースのソースが柔らかくなる感じ。アボカドをあまりたくさん入れないのがミソのようです。でも、それじゃあ「アボカドの」スパゲッティである意味ないですよね。

私はどうしても食べてみたいんです、その「とびっきり美味いアボカドのスパゲッティ」を! これを実際に食べるまで、アレックス・カプラノスにかけられたこの呪いは解けないでしょう。

でも、火を通したアボカドをそんなに美味しいと思えない時点で致命的でしょうか……。