ニュー・オーダーの "Blue Monday" は、電気グルーヴの原風景的な曲です。高校生の瀧が卓球の家でこの曲を聞いて衝撃を受け、最後まで直立不動で聞き入ってしまったエピソードはあまりにも有名(本当かどうか知らんけど)。その後よくカバーもしてるので、大事な曲であることに違いはないでしょう。
確かにこの曲の唯一無二感は半端じゃないですよね。歌詞も含めて。
1. Blue Monday
この曲なしにニュー・オーダーは語れません。もはや説明不要でしょうが、一応説明しておきますと、イアン・カーティス(ニュー・オーダーの前身バンドであるジョイ・ディヴィジョンのカリスマで、ツアーに出る前日に自殺してしまった)の死を知らされた朝の気持ちを歌った曲です。
残された者の怒りや悲しみが最初の歌詞、
"How does it feel, to treat me like you do?"
「僕にこんな仕打ちをして、どんな気分だい?」
という言葉に全て込められていますね。
イアン・カーティス以外のメンバーで作られたこの「ニュー・オーダー」というバンドは、当初楽器演奏もあまり上手くなく、泣かず飛ばずのバンドでしたが、この曲のこのイントロで新しい音楽を生み出すことに成功し、イアン・カーティスの影から脱出することができました。
1983年に全英最高9位を記録しています。アルバム "Power, corruption and lies"(邦題:『権力の美学』) に収録されています。何度もリミックスされシングルとしてリリースされ、その都度ヒットさせています。特に1988年の "Blue Monday 1988" はオリジナルよりも高い順位の全英最高3位を記録しています。
2. 1963
ニュー・オーダーの曲の割には柔らかいというか、ピコピコ感がない音楽です。アレンジがすごく90年代。バンドみたい(バンドや)。でもちゃんとメロディがニュー・ウェーブっぽくて、ニュー・オーダーっぽいんですよね。
1995年に全英最高23位を記録しています。アルバム "(the best of) New order" に収録されています。そもそもは1987年のシングル "True faith" のB面としてリリースされた曲です。
3. Singularity
2016年のシングルで、チャートインはしていませんがカッコいいですよん。
ニュー・オーダーの世界観を保持しつつ、ちゃんと現代にコミットした音楽になってます。
2015年にリリースされたアルバム "Music complete" に収録されています。シングルとしてはチャート・インはしませんでしたが、このアルバムは堂々の全英最高2位を記録しています。
4. Krafty
イントロだけ聞くと "Blue monday" を引きずっている……? と思ってしまいますが、聞いているとちゃんと2005年当時の音楽になっています。オルタナティブ・ダンス・ロックって感じですかね。
2005年に全英最高8位を記録しています。アルバム "Waiting for the siren's call" に収録されています。
5. Bizarre love triangle
ザッツ・エイティース! この時代のですね、ニュー・ウェーブの感じが大好きなんですよ。もう何回書いたか分かりませんが、「この時代から見た未来の音楽」って感じが堪らなく大好きなのです。