ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ファイヴの好きな曲トップ5

ジェシー・Jとファイブのつながりは結構因縁チックなものがあるというか、ジェシー・Jが初めて行ったコンサートがファイブのコンサートだったところから始まります。こちらの記事(https://blogs.yahoo.co.jp/championshipvinyl_holloway/29423081.html)にも書いてありますが、その後、バンドは解散し、2度の再結成を果たし、今は3人で活動しています(2012年の2度目の再結成時、「もう人目にさらされたくない」という理由でジェイソンは不参加、リチャードは2度とも参加しましたが、2014年に脱退しています)。
2度目の再結成のきっかけになったのが、ショーンの『ザ・ヴォイス UK』への出演です。
ショーンはグループの全盛期に体調を崩し脱退を余儀なくされました。ほどなくしてバンドそのものも解散し、メンバーは散り散りに……。ショーンは10年近く一般人として生活していましたが、ミュージシャンであることを諦めきれず、オーディション番組『ザ・ヴォイス UK』に参加しました。
このときのジャッジの1人がジェシー・Jでした。結局ショーンは一回戦敗退となってしまうのですが、初めてライブに行ったバンドのメンバーを前にしてもそれがその人だと気づかないジェシー。ほんの10年前まで大スターだった人がこうも簡単に一般人になってしまう。欧米のショウビズ界の厳しさがよく分かるシーンで、見てると結構つらくなってきます。
で、ソロ・デビューの切符をつかみ損ねたショーンはファイブを再結成することにしたのです。この「転んでもタダでは起きない感」も、欧米のショウビズ界を生きる人の強さが良く見えてとても面白いですね。

1. Keep on movin’
1999年のアルバム “Invincible” からのシングルで、全英最高1位を記録しました。プロオデューサー・チームのビフコ(Biffco)と、スティーヴ・マックの共作です。さわやかな一曲で大好きです。この曲はファイブのヒット曲の中ではかなり異質というか、こんな全面的にポップな曲はファイブの中では珍しいように感じます。
辛いことがあっても前向きになろうよという歌。

2. Slum dunk (Da funk)
デニス・ポップとマックス・マーティンだよ! 1997年のデビュー・アルバム “Five” からのシングルで、デビュー・シングルでもあります。全英最高10位を記録。アイドルの音楽の割には結構尖った曲作りになっている印象です。
デニス・ポップはマックス・マーティンよりもヒップ・ホップ寄りの曲を作る人だったので、この曲もヒップ・ホップ要素の強いものとなっています。あとはファンク要素も少し。この時代のこういう音楽大好きなんですよね。わが青春です。

3. When the lights go out
1998年に発表された曲です。イギリス以外でのデビュー・シングルで、全英最高4位、全米でも10位と唯一のビルボード・チャートでもトップ10入りした曲となっています。
こちらもノリノリのダンス・ポップかつポップ・ラップナンバーです。
同時代に活躍していたバックストリート・ボーイズやイン・シンクとのキャラ被りを避けるためか、基本的にファイヴの曲はワイルドかつパワフルな曲作りになっています。キャラ付けって大事よね。

4. Rock the party
こちらはファイブの最後のシングルで、2001年に全英最高4位を記録しました。”Greatest hits” に収録されています。
初期のヒップ・ホップ、ファンク方面への回帰、というか、初期よりも強くファンク要素を前面に押し出していて、とてもクールな仕上がりとなっています。アイドルの曲と侮るなかれ、洗練されています。ビフコ以外に、メンバーのショーン、リチャード、ジェイソンも曲作りに参加しています。
ちなみにフランキー・ヴァリの “Grease” をサンプリングしています。

5.Don’t wanna let you go
時代を感じる~! R&B風味のダンス・ポップです。2000年に全英最高9位を記録しています。この曲は他の曲と比べるとキャラが弱いというか、バックスとかが歌ってそうな感じに仕上がってます。チャートが今一つパッとしなかったのはそのせい?
ビフコとショーン、リチャード、ジェイソンの共作です。