ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

『永遠と一日』ネタバレ感想

伊勢進富座で開催されているテオ・アンゲロプロス特集で最後の上映作品となる、『永遠と一日』を観てきました。今回上映された作品のなかでは唯一、ニ度目の鑑賞となった作品かつ、今まで観たアンゲロプロス作品のなかでは一、ニを争う「観やすい映画」です(あくまでも個人的に、です。『エレニの旅』もかなり観やすかった)。


「絶対的に安心できる居場所」がある人は本当に幸せだと思うのです。幸いなことに私にもあります。一つしかないのでそれを失うのが怖くて仕方なく、早く他にも見つけないとと焦りまくりなのですが。
でもこの映画の主人公二人にはなかったわけですよね。だから、それぞれの「最後の一日」にたった一日だけでも安心できる場所をお互いのなかに見出だしたのかな、と思いました。

短い時間だけでもそういう場所を手に入れられるのは、悲しいけど幸せなのかな。