ずっと前に書いた記事↓
でも取り上げていた『八月の鯨』ですが、進富座で上映しているので行ってまいりました。
図らずも老々介護もの二連発だったわけですが、昨日観た『愛、アムール』とは全く種類の違うお話です。
家族を介護するということそのものの問題を大きなスパンで描いたのが『愛、アムール』なら、こちらは日常的な介護生活のなかでぽつぽつと起こる問題を、ある老姉妹のある一日(と次の日の朝)を切り取ることで描いた作品です。とは言っても、こちらは1987年の映画なので、「家族が家族の面倒を見る」ということに対する見方が今とは若干違うような印象を受けました。が、やっぱり介護する側、される側それぞれの悩みごとがあまりセリフもなく語られます。
今現在、私生活での人との関わり方に関して色々と悩んでいるのですが、お互いを受け入れ、尊重しながら他人と生活するということは、毎日起こる戦いを避けることなく、ぶつかり合ってもなお生き抜いていくことなのかもしれないな……と思いました。まぁ、お互いに信頼関係があるからこそそんなぶつかり合いができるわけですが。
あ~、一人で生きていくなんて絶対にヤだけど、戦うのもしんどい。ないものねだりですか、そうですか。頑張って生きてゆきます。