伊勢進富座にてテオ・アンゲロプロス特集第2弾、『蜂の旅人』を鑑賞してきました。
う~ん、今まで観たアンゲロプロスの映画の中では個人的には一番観づらかったです。『旅芸人の記録』も難しくて難儀しましたが、これは……とても掴みどころがなかったです。あくまでも個人的には、ですが。質感も他のアンゲロプロス作品とは少し違うように感じました。
悲しさと明るさを併せ持った少女の存在が大きかったからでしょうかね。いや、作品の悲しさはいつも通りなんですけど……なんかすごく異質な感じ。なんでだろう? こんなあからさまに官能シーンを扱っているのを初めて観たから? って、安直過ぎるか。
ビクトル・エリセの『エル・スール』を観たあとと同じような気分です。ハイ。