ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

腱鞘炎とアカデミー賞

海月姫』の巻末あとがきで、東村アキコさんが「クリックのしすぎでひとさし指が腱鞘炎になった」という話を書いていて、「ふ~んそんなこともあるんだ~」とかボヤ~ンと思っていたのですが、仕事で丸二日ほどクリックをし続けることになり、今その一歩手前まで来ています。痛い。
 
そしてそんな現実は一端脇に置いておいて、朝から鑑賞したアカデミー賞
いや~見事に予定通りの作品が受賞して、去年に引き続き今一つ面白くないショウとなりましたね。
いや、『アーティスト』の快挙とかすごくよかったと思うんですけど、どっか一つ主要部門で大番狂わせがあった方がやっぱり賞としては面白みが出るというのかね……主演男優賞辺りで「ジョージ・クルーニージャン・デュジャルダンで票が分かれちゃって、なんと意外すぎるデミアン・ビチルが攫って行っちゃった!」とかね。
デミアン・ビチルは『ウェルカム!ヘヴン』と『チェ』シリーズしか観てなくて、どっちも脇役だったけど、今回ノミネートされた感じではかなりいい年を取っているのだなという感じで、これからアメリカ映画のオファーも増えるだろうし、ハビエル・バルデムのごとく近いうちに(つっても10年くらい?)何か賞は貰うんじゃないかなと思います。てゆうか貰ってほしい。
『アーティスト』のヒロインだったベレニス・ベジョさんは本当に美しくて、魅力的で、彼女はこの先もいろんな映画に国籍問わずに出てくるんじゃないかと思います。
 
しかしホントにエディ・マーフィーは気の毒だったな~ここんとこ実写では不振だったし(『ペントハウス』は当たったけどアンサンブル・キャストだし)、結構今回の司会に賭けてたんじゃないかな~と思うのですよ。それが自分じゃなくて、他人の失言のせいで降板を余儀なくされるって……。しかしブレット・ラトナーとは仲良くしといたほうが後々良いのかな。何といっても『ペントハウス』の監督がそもそもブレット・ラトナーなんだし。エディ・マーフィーの使い方を理解しているっぽい人だっただけに余計に残念。いや、別にエディ・マーフィーのファンってわけじゃないんですが。ただ、ビリー・クリスタルの司会も別段面白くもなかったもんだから余計にね。
 
それと意外だったのが、追悼の映像でテオ・アンゲロプロスが出てこなかったこと。私が見落としたんでしょうか? 大監督だというのに、待てど暮らせど出てこなくて驚きました。
 
さて、来年はどうなるのかな。