ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

『タイガー 伝説のスパイ』ネタバレ感想

この映画、タイトルは『伝説のスパイ』ですが、スパイものじゃないです! 諜報員の世界のロミオとジュリエットのお話。なので、アクション満載の恋愛映画って感じでした。諜報活動のシーンはほぼなし! ってゆうか、ちょっとはあるけどあんな諜報活動はないだろ! って突っ込みどころ満載でした。全体的にそんなバナナ感が漂っているのですが、ま、いっか! って思える感じの、超娯楽映画。イェイ!
 
とにかく見どころでいっぱいの映画でした。
 
アクションシーンも満載で、しかもド派手。でも個人的には歌とダンスのシーンがお気に入りでした。
一応スパイものなので、舞台がアイルランド・トルコ・キューバと多彩なんですが、それぞれの国で一曲ダンスが入るんです。
このダンスシーンがホントに見事で!
音楽がもの凄く凝った作りになっていて、基本構造はインド音楽なんですけど、ダブリンのシーンではアイリッシュ・トラッドの(ややスコットランドと混同されていましたが)・イスタンブールのシーンではトルコの・ハバナのシーンではラテンの要素がそれぞれ上手くミックスされているんです。とくにキューバン・ミュージックとは相性が良かったように思います。ほぼ違和感ゼロ。サントラ欲しいぜ! って思いました。アイリッシュケルト風の旋律を(恐らく)インドの楽器で奏でてるのもすごく良かった。他にもインド風の音楽に合わせてリバーダンスを踊るシーンがあったりもして、斬新な取り合わせが見ていて本当に楽しかったです。
 
ヒロインの衣装もとても良かったです。ダブリンでのイマドキの女の子スタイルもかわいかったし、イスタンブールで身に付けていた黒と白、それぞれのヘジャブがとても美しかったし、ハバナでのカリビアンなリゾートスタイルも、エンディングのダンスシーンの中東風のドレスも最高でした。
 
私個人はアクションにはあまり興味が持てないのですが、それでも目で見て耳で楽しめる映画でした。