ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

『大豆田とわ子と三人の元夫』第9話 ネタバレ感想

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切ない回だった。泣いた。泣いたよ。全体的に悲しかったよ。でも優しくてだからこそ余計に心がシクシクする。寂しい。

 

 

おじいちゃんシンシンの告白も心からとわ子を想ってるのが痛いほどわかって悲しかったです。

 

鹿太郎さんはスマホの画面の中にいたし。

 

小鳥遊は悪い奴じゃなかったし。シンガポールだかマレーシアだかでの新生活の話、嬉しそうに話してましたよね。それも思い返すと悲しい。

 

とわ子は八作のことを好きだから一人で生きることに決めた。それは八作がかごめのことを好きだから一人で生きることに決めたのと同じ決意ですよね。

そうやって三人で生きていこうよと。

あぁでもそうやって一人で生きることに決めたどうしだから一緒にいられるのか。

 

「こんな夫婦になれてたかもしれないね」

 

って話をしてるシーンとかね、想像の中の二人があんまりにも幸せそうで、理想の夫婦で、でもそれが実現することはなくて。それがまた悲しいんだよぅ。

 

シンシンが「恋人だったら別れるようなことでも夫婦は離婚が面倒で別れないから強くなる」って言ってましたけど、それは本当に感じます。私の結婚生活はまだ4年にちょっと足りないくらいですが、それでも色々あったし、あーこれ彼氏彼女だったら絶対別れてるわ~ってこともたくさんありました。でもそれと同じくらい楽しいことを分かち合ったり一緒に辛いことを乗り越えたりもしてるので、それがあるからやっぱりほかの人とは絶対に違う、唯一の存在なんだよなと思います。それが4年よりもっと長くなればそりゃ強くもなるよね。想像の二人ほど仲良くはないかもしれないけど。

 

 

このドラマの中ではみんな一人で生きることを選択するんだろうな。一人で生きた上で一緒にいるの。でも一人。だからみんなちょっと寂しくて、でも楽しくて幸せ。そんな感じのラストを予感させてくれる回でした。

うん。誰か一人とくっつくよりもそれがいいな。

ていうか結局人間はたとえ夫婦であってもそんな風に生きていくしかないのだろうな。

ある部分においては配偶者と分かち合えるけど、ある部分においては絶対に相容れない。でもそれでいいじゃない。そうやってちょっとずつ支えあって生きていけばいいのだな。

 

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