第1話の感想の次がいきなり第9話って言うね。そんで今回の感想っていうか今まで見てきた全体的な感想になってます。
溜めて溜めて一気見(とはいえ2週間くらいかかった)してやっと追いつきました。
今期いいドラマ多いですねぇ……。
『半径5メートル』
『あのときキスしておけば』
『大豆田とわ子と三人の元夫』
『コントが始まる』
この4本がベストです。ベストが4本て多くね?
あ、そうだ最初2話見れなかったしまだ3話までしか見てないけど『今ここにある危機と僕の好感度について』もすごいよくてベストに加えてもいい感じ。
『珈琲いかがでしょう』も上記のものほどじゃないけどすごく良かったし、まだ全く見てないけど『生きるとか死ぬとか父親とか』もめちゃくちゃいいっぽいのでちゃんと見なきゃと思ってまだ観れていません。
話が逸れました。
もう来週終わってしまうのか。
今回の瞬太(神木隆之介さん)の「(自殺を)止めに来たのが誰でもよかったわけじゃないからさ」ってセリフはグッとくるものがありました。そうだよね。そういうことってあるよね。そしてその言葉をかけることで春斗(菅田将暉さん)も救われるよなぁと思うのです。なんかもうその一言もらえるだけで自分の存在意義を見つけたみたいな感じになりません? しかも「春斗を笑わせるために生きようと思った」ってさ、なんてすごい愛の言葉か。こんな言葉、一生に一回でも中々貰えるもんじゃないよ。
しかし瞬太も潤平(仲野太賀さん)も中浜さんもつむぎちゃんもお兄ちゃん(毎熊克哉さん)まで先に進み始めている中自分だけ何も決まっていない春斗はどうするんでしょうか。
春斗が人のことをよく見てる話がたくさん出て来るから、ドラマとかの脚本を書くようになるとかそういう流れになるんじゃないのかなぁと思っています。小説かもしれないけど、多分話の流れからすると書くなら脚本ですよね。コントの脚本はずっと書いてきたわけだし。
第1話の感想でも書きましたけど、脚本の金子茂樹さんは2019年の秋ドラマ『俺の話は長い』を書かれた方です。あちらも夢を追いかけて挫折した人間の物語でしたが、切り口が全然違います。『俺の話は~』が個人の挫折と浮上を描いていたのに対し、こっちは群像劇。メインキャラクターではない人物の心情までしっかり描かれていて、その心情を知ったうえで主人公たちを見てみるとまた見え方が変わってくるといういうか。サブキャラの心情を見せることで主人公たちのことが却ってよく見えたりするという、本当に練られた脚本だと思います。楠木さんの心情まで見せてくれるとは思いませんでした。
このドラマでここまで一貫して描かれてるのは「与えられたきっかけをしっかりつかむことの大切さ」なのかなと思います。あとは『MIU404』でも言われてた「人生のスイッチ」。
なので次回、最終回で春斗に何がもたらされ、何を掴むのか。とても楽しみです。「それ」をもたらすのが中浜さんだったりするのかなぁ。
ところでこのドラマ、女性キャラクターがみんな魅力的ですよね。
まずは有村架純さん演じる中浜さんです。変な人ですよね。あの淡々として丁寧なんだけどへんなこだわりと言うかなんというかがある感じ。ヒロインなんだけどヒロイン然としてないたたずまいが最高です。有村さんがまたそのキャラクターにピッタリ合っていると思います。
つむぎちゃんも好き。どこからどう見ても面倒見のいいよく気の利く子なんだけど本人だけはそう思ってないって結構ありそう。結局すごく真面目なんだと思います。最終的につむぎちゃんに合ってそうな仕事が見つかってよかったけど、人を助けることに魂燃やすタイプなら普通に看護師とか福祉関係とかもっと広義で公務員とか、色々目指す先はあったように思いますけどもね……どっか野球の強豪大学のマネージャーになるためにそこを目指すとか。
でも本当に糸が切れちゃったら方向転換するのって難しいのかな。そういう意味では一番『俺の話は~』のみつるに近い人物だったのかもしれません。
つむぎちゃん役の古川琴音さんは2019年の夏ドラマ『凪のお暇』にチラッと出てるのを一度見ただけだったのにちゃんと覚えてました。印象的な雰囲気のある女優さんですね。第8話でつむぎちゃんが楠木さんの面接受けてた時は「モ、モルちゃんがゴンゴンの面接受けてる……!」とちょっとドキッとしました。
つむぎちゃんの勤めてたスナックの良枝ママ(松田ゆう姫さん)もすごく好き。特に声と喋り方。元々ミュージシャンなだけあっていい声ですよね。そしてゆう姫さんはお兄さんに(というかお父さんに)そっくりですね。
メイクシラーズの店長(明日海りおさん)も好き。あんな面白い店長がいる店で働けたら毎日楽しいだろうな。カッコいい女優さんだなあと思って調べてみたらそれもそのはず元タカラジェンヌで男役のトップスターの方でした。私が無知でした。そりゃカッコいいはずだわ。