ゴティエさんの大好きな歌の和訳をYouTubeにアップしました。和訳した時の記事はこちらです。
しかし、重い! 暗い! いかれてる! 歌詞ヤバいよ。でもこの渦がぐるぐる巻いてる感じが大好きな歌です。
マイケル・シーン祭りとデヴィッド・テナント祭りを同時に開催しておりまして、今回はマイケル・シーン編です。
【あらすじ】は、昨今の国際情勢を鑑み割愛します。
主演はキャリー=アン・モス サミュエル・L・ジャクソン、そしてマイケル・シーン。シーンさんは基本的に拷問されていました。
基本的には主演の三人のみで展開する、動きの非常に少ない映画です。ただ、作中で事件解決までのタイムリミットが設けられているので常に画面は緊迫した空気だったことと、主演は三人とも実力のある俳優さんなので退屈することなく見ることができました。
一言でいうと「人間のイヤーな部分を描いた映画」でした。
ホントに人間ろくでもねぇなっていう。そこはすごく描けてた思います。あの状況になったらあぁなるよね。
ただ物語の終盤の「最大限に人間の胸糞悪さが出てくる」展開に持っていきたいがために細部を犠牲にしてあって、それが残念というかリアリティが完全に損なわれていてもったいなかったな。
でもその「細部」をちゃんと描くと今度は制作サイドが持っていきたかった展開にはどう頑張ってもならんもんだから、そっちを犠牲にしたんだろうね。
「限られた時間内での事件解決」や「胸糞悪い展開」が好きな人にはお勧めします。
特に胸糞の方は容赦ない映画でした。
最近よくデヴィッド・マッカラムを聞いてたので(一曲だけだけど)、訃報を聞いてショックです。
彼の音楽を聴くようになったきっかけが下に貼った動画でして……。
最近気分を上げるためによく見ている動画です。ASAP NEKO さんの動画はどれも最高なんだけどこれは特に好きな一本。Dr.Dre の大ヒット曲 "The next episode" とコウメ太夫さんのネタの完ぺきなマッシュアップです。よくこの組み合わせ思いつくよな。
"The next episode" はあの印象的なイントロがサンプリングされることが割と多い曲だと思うんですけど、そもそもあのイントロがデヴィッド・マッカラムの曲からのサンプリングだということをこの動画のコメント欄で知りました。
というか、デヴィッド・マッカラムが音楽活動をしていたこともそのコメントで知りました。
私にとってデヴィッド・マッカラムはNCISのダッキーで、ギブスに「若いころはイリヤ・クリヤーキンだった」と言われる人なので……。
↓元ネタの曲 "The edge"
この曲の作曲はしてないみたいですけど、そもそもご両親がミュージシャンであり、本人もそもそもはオーボエ奏者を目指していたそうです。なのでオーボエを担当してるのかな?
ネタ動画のおかげでこの曲を知って、最近よく車で聞いていました。
NCISではダッキーが一番好きなキャラクターでした。
いつでもソフトで優しく、それでいてギブスと対等に渡り合える重要キャラクター。毒もちょびっと。そして部下想い。デヴィッド・マッカラムご本人からにじみ出る雰囲気がまたダッキーにピッタリで、ほかにあの役ができる役者さんと言われても思い浮かびません。
奥様は「一緒に年を取りたかった」とおっしゃったそうです。いいご夫婦だったんですね。
ご冥福をお祈りします。
シーズン2の最終話のネタバレを含みますのでまだ観てない方はお帰りください。
寝ても覚めてもアジラフェルとクロウリーのことを考えてます。音楽聞いてても歌詞がちょっとでもそれっぽいとすぐに「あーーーー!」ってなっちゃってもう立派な病気です。
歌詞が『グッド・オーメンズ』を想起させるものを集めてみました。ほとんどクロウリー視点になっちゃったよ!
①『ロッホ・ローモンド』/ "Loch Lomond"
ツイッターで『ロッホ・ローモンド』の歌詞がもうクロウリーからアジラフェルへの想いすぎる的なことを書いている方がいました。
歌詞全体は覚えてなかったのですが、そのツイートを読んだ瞬間歌詞の一節である
"But me and my true love will never meet again"
でも僕と愛する人は二度と会えない
の部分が脳内で再生されて「クロオリィィィィーーー!!!!!」みたいな気持ちになりました。
スコットランド民謡なので色んな人が歌ってます。私はこのラリー・グロースのバージョンでこの曲を知ったのでやっぱりこれが一番好きだなぁ。
※音源がそもそも「ラリー・グロースとディズニー少年少女合唱団」名義で出ているのでサムネが陽気なアヒルなのがなんともシュールな感じですが……。
I have the touch / Peter Gabriel
ピーター・ガブリエルの1982年のシングルです(ただし貼ってあるのは1996年のセルフリミックス版です)。
3:00ごろから始まるブリッジ部分~アウトロの
Pull my chin, stroke my hair, scratch my nose, hug my knees
顎を引いて、髪を撫でて、鼻を掻いても、膝を抱いても
Try drink, food, and cigarette, tension will not ease
お酒を飲んだり、食べたり、煙草を吸ってもみたけど緊張がほぐれないよ
I tap my fingers, fold my arms, breathe in deep, cross my legs
指をたたいて、腕を組んで、深呼吸して足を組んで
Shrug my shoulders, stretch my back, but nothing seems to please
肩を抱いて、背中を掻いて、それでもうまくいかないんだ
I need contact
接触が必要なんだ
I need contact
接触が必要なんだ
Nothing seems to please
何もうまくいかないんだ
I need contact
接触が必要なんだ
ここの部分の歌詞が!
決別後のアジラフェル感あるよね! あるよね! クロウリーがいないとなんもうまくいかないよね! ね! ね!
Red rain / Peter Gabriel
こっちは1986年のシングル。これも2番目のサビあたりからブリッジにかけてがアジラフェルっぽいなと思います。
I come to you, defenses down
すべてをさらけ出してぼくは君のもとに
With the trust of a child
子供のように信頼して
Oh!
[Chorus]
Red rain coming down
赤い雨が降ってくる
Red rain
赤い雨が
Red rain is pouring down
赤い雨が降り注いでくる
Pouring down all over me
僕に降り注いでくる
[Bridge]
And I can't watch anymore
僕はもう見ていられないんだ
No more denial
もう否定できない
It's so hard to lay down in all of this
こんな状況に甘んじているわけにはいかないんだ
最後の一文はかなり意訳してあるので意味が正しいかどうか分からないんですが……。
天国でトップを始めたアジラフェルの気持ちってこんな感じかなと。
We don’thave t take off our clothes off / Jermaine Stewart
これはサビの部分だけ(それ以外の部分は解釈違いっつーかどっちも湾内となんか望んでないので)がハッピーエンディング後のアジラフェルとクロウリーに似合いそう、というかこんな生活を送ってほしい。サウスダウンズのコテージで一晩中ダンスしてパーティー(もちろん2人で)してそれだけで楽しいじゃん! ってさ。
This must be the place / Talking heads
これも! 歌全体がサウスダウンズでコテージシェアしたあとのクロウリーの気持ちでしょ! ね! ね! ここが僕の居場所! しかも
She lifed up her wings
だよ!?
Nothing compares 2 u / Prince or Sinead O'Connor
シニード・オコナーのカバーが大ヒットしましたが、元はプリンスの曲です。どっちも好き。
シーズン2エピ6直後のクロウリーの気持ちってこんな感じじゃなかろうか。別離からの細かい日数と時間を正確に覚えてるあたりがまた泣かせる。
I want it that way / Backstreet boys
ワイの青春ど真ん中ソング。想像以上にS2E6以降の二人の内容だった。これたぶんどっちの気持ちも表してくれてるよね。
この和訳が素敵なので! 読んで!
しかし探せばいくらでも出てくるな。
このほかにもホール&オーツの "Wait for me" なんかもそれっぽく聞こえる~
『グッド・オーメンズ2』のネタバレと『グッド・プレイス』のかなり重要なネタバレを含みます。『グッド・プレイス』の方はマジで一番のネタバレなので未見の方は絶対に読まないでください。余談ですがネットフリックスで見れる『グッド・プレイス』はめっちゃくちゃいいドラマなのでみなさんぜひ見てください。
何週目かの『グッド・オーメンズ』と『グッド・オーメンズ2』を見てます。
で、「アジラフェルとクロウリーの愛の物語」ってだけではなく「自分として生きることがいかに難しいか」と「自分として生きるために受け入れるべき孤独」がこのお話のテーマの一つなんだなぁと感じました。
特にシーズン2の第2話、ヨブの家の地下室での会話
アジラフェル、牛を貪り食いながら
ア「認めろ、君も少しはこっちの味方だろ」
ク「ほんの少しも味方じゃない」
ア「でも地獄側じゃないだろ」
ク「地獄に従おうとしてるだけ。できる限り」
ア「じゃあどっちの味方だ」
ク「俺の味方」
ア「そうか。それはちょっと……」
ク「なんだ」
ア「孤独だな」
ク「孤独? 孤独なんかじゃない」
ク「お前は誰の味方だ?」
ア「神に決まってる」
ク「ハァ、そうか。子供を殺させようとした?」
ア「……ぁぁ……。でも……」
ク「あぁ、俺もそうやって始まった。地獄で会おう」
そしてヨブの家族を元に戻した後、海辺での会話
嘘をついて神のみ心を妨げた、もう私は悪魔になったんだととメソメソ泣くアジラフェルを「悪魔なわけないじゃん」と慰めるクロウリー
ア「じゃあ私は何者だ?」
ク「ただの天使だろ? 自分にできる範囲で天国に従おうとする」
ア「それはちょっと……」
ク「孤独?」
ア「(無言でコクコクうなずく)」
ク「あぁ」
ア「君は違うと」
ク「俺は悪魔だ。嘘をついた」
天国でも地獄でも誰も「神の偉大なる計画」に疑問を持たない。というか天国は自分を持った瞬間に地獄行きという超ハードモードな世界だし(一つ聞くけどそこってホントに天国か? マイケルが作った「悪いところ」なんじゃないの?←突然の『グッド・プレイス』)、それが当たり前の社会で「自分」を持ってしまったらそりゃあ生きづらいでしょう。
で、それぞれにそういう孤独を背負っている2人だからこその The one and only な関係なんだろうなと。
組織に従って何も考えずに生きるのは楽ちんだけどそこに自由はない。
でも自由には孤独という代償が伴う。
自分の心を捨てきれず流れに乗れなかった2人。
だからこそやっぱりシーズン2のラストは決別以外にはなかったんだなと思います。
現時点では相反する2人の希望、どっちもかなえるには何をどうしなきゃいけなのかな。
しかし「個人」でいることの困難さがテーマになるくらいなんだから、欧米は個人主義って言われるけどやっぱ普通に協調性がないとやっていけないんだろうなと思います。国が違うからってそんなに変わんないわな。人間だもの。