ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

エレメンタリー シーズン2 第18話『ドクター・グレンジャーの犬』 ネタバレ感想

マーカスが完全に復活したところから話が始まります。
拳銃の試験に合格して、お祝いにジョーンとシャーロックを誘います。ジョーンにはついでに人探しの依頼もしました。

ちょっとずつジョーン単体で事件を解決することが増えてますね。
マーカスの依頼は、マーテンスというギャングの殺人の目撃者・ニコールが急に証言を拒否して雲隠れしてしまったので探してほしいという依頼でした。

ジョーンは自力でニコールの恩師・マニー・ローズの存在を調べ、彼の元を訪ねて見事ニコールを発見します。
しかし、ニコールが証言を拒否したのは妊娠しているからだと分かり、ジョーンは無理に説得することを諦めます。
ジョーンから事情を聞いたマーカスも同じ考えでしたが、マニー・ローズ先生は証言させるべきだと言い張ります。先生は誰よりも地域をよくするために尽力してきた人ですが、だからこそいつまでたってもなくならない暴力に自分の無力さを感じているのでした。そしてマーカスの静止を聞かなかったために先生には悲劇が……。

今回のこのマーカスのパートは結構胸に突き刺さるものでした。
マーカスは全く悪くないんだけど、責任を感じずにはいられないよね。

一方のシャーロックはマーカスのお祝いには出席したくない様子。
マーカスがケガをしたそもそもの理由に責任を感じていて自分が行っていいものか悩んでいるのと、結局のところ「警察の仲間内のお祝い」に部外者の自分が行って、何かぶち壊すことをするのも嫌でっていう、本当に信じられないくらい相手を思いやった理由なのです。
よっぽどマーカスのこと好きなんだね。シャーロック本人も「人間嫌いだったころの方が楽だった」と言ってましたね。

ローズ先生が殺されたのがお祝い開始の直前だったためマーカスは自分のお祝いパーティ会場になんとなく足を踏み入れられずにいました。そこにやっぱり気が進まないシャーロックがやって来て、パーティの前に二人だけでお茶に行くことに。

この展開がとてもよかったです。


メインの事件の方は結構手が込んでましたが、正直「その程度のことで殺すか?」って感じの話で、こっちはそう面白くもなかったです。
懐かしのシリ・アップルビーも登場でした。

『エレメンタリー』は大抵サブ事件の方が面白いんですよね。メイン事件の方がオマケに感じること多数です。