ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ビルボード総合チャート1位!

やったよ! ついにやりました。ゴティエさん、今週付のビルボート総合シングルスチャートで1位!
ラジオチャートでも8位とトップ10入りを果たし、きっと息の長いヒットになるであろうことを予測させてくれています。アルバムチャートでも7位と過去最高の数値をマーク。明日くらいにはどっかのサイトが総合の売り上げ枚数なんかも載せてくれるんじゃないかな? 文句なしの今年一番のヒットになるでしょう。まだ今年が始まってから4カ月しか経ってないけど。いつもなら一晩明けなきゃ更新されないホステスさんのゴティエ特設ページも、今晩に限っては即効でチャート情報が更新されてました。そうこなくっちゃ!
 
そのほかの順位、カルヴィン・ハリスさんは1ポイント上がって12位。こっちも好調ですな。そしてアデルさんもついにトップ20入り。今回の "RUMOUR HAS IT"はどこまで順位を上げられるのか、要注目です。そしてエリー・ゴールディングさんも17週目にして最高位の54位をマーク。ちょっとずつ、でも確実に上がっているのがいいですね。
 
次の1位は今週4位のワン・ダイレクション辺りかなと思っているのですがどうなるでしょうね? 勢いもあるし、今1位なのが最高に素敵なウジウジ失恋ソングだから次は明るくてハッピーでちょっとおバカな歌でバランスとる感じ。しっかしこのワン・ダイレクションって子達、若いですね。いったいいくつよアンタたち。ザ・ウォンテッドの方はもうちょっと大人っぽいですね。単純に年齢が。こっちは1位になるには少し時間が経っちゃったかな? な今週3位です。てゆうかここんとこずっと3位。でもUKのボーイバンドとしてはこの20年くらいの間で一番成功してるんじゃないでしょうか。テイクザットですら7位が最高だったのに。
 
 
ここんとこ、アメリカの音楽チャートが国際色豊かになっていて、保守的じゃなくなってきたんだ、なんて素敵! と思っていたのですが、どうも事はそう単純ではないようです。
アカデミー賞では去年と今年、2年連続で外国映画に作品賞が贈られていますが、その理由は「ハリウッドが今外貨を必要としていること」だそうです。脚本も企画もハリウッドでは枯渇しつつあり、いい脚本、いい企画を外国から持ってきてほしい。映画の国籍はどうあれ、話題になる映画の撮影を誘致したい。そのためには大きな賞を与えるなどして「いい作品ならばきちんと評価しますよ、商品として売る努力もします。だからもっとこっちに歩み寄ってくださいよ」という姿勢を外国に向ける必要がある、ということのようです。
もちろん『英国王のスピーチ』や『アーティスト』がそれだけの理由で作品賞を受賞したわけではないでしょうが、全く関係がないとも思えません。しかし正直なところ、(後者は未見なので何とも言えませんが)前者には「作品賞」の看板を背負うには少し力不足なんじゃないかな、と感じさせる部分があったのも事実です。
これは映画についての話なのでどこまで音楽に適応できるかは分からないのですが、でも多分似たようなもんだろうな、と。アメリカのアーティストに元気がないのか、エレクトロミュージック一辺倒になっちゃってどうにもならくなったメインストリームをどうにかしたいのか、理由はともあれアメリカのレコード会社が海外アーティストを売りたいと思ったからこその現状なんでしょう。ほんの数か月前まで、トップ10圏内の半数が外国人アーティストなんてことなかったんですから。
だから手放しで喜べる状況じゃあないんだなーと、少し複雑な気分です。
レコード会社が売ろうと思ったから売れるって、それはまぁ当たり前なんですけど。当たり前なんですけど、そんな世界ってめちゃくちゃ脆くないですか?
ちと怖い。な。