ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

クローザーとティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ

米ドラマ『クローザー』と小説だったり映画だったりドラマだったりする『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(映画の邦題は『裏切りのサーカス』)』のネタバレ要素を含んでいます。
 
今日ふっと思ったのですが、アメリカのドラマ『クローザー』のセカンドシーズン最終話、『灰色の任務』って、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を下敷きにしてるんじゃないでしょうか。
考えてみると大枠が同じなんですよ。主人公は引退した諜報員で、かつての上司から「組織内部にいる裏切り者(ティンカーでももぐら、と呼ばれていました)を探し出せ」という依頼を受けます。ティンカー~の主人公、スマイリーは隠居生活に入っていて、クローザーのブレンダは色々あって休職中。つまり二人とも依頼を受けてからすぐに秘密裏に行動に移ることができる状況です。
「裏切り者の存在」はある作戦が失敗したことをきっかけに浮上してきたので、二人はそれぞれその作戦の立案者で、こちらもすでに引退している女性に会いに行きます。このキャラクターも二つの作品の間でとてもよく似ています。自分のことを名前で呼ぶところとか、話し方とか。
裏切り者の存在が浮上した要因はもう一点あって、それが「敵側の外国人からもたらされた真偽のほどが定かではない情報」という点でも一致しています。
考えてみれば裏切り者の正体も似たような感じで、ひょっとしたらそうなのかな~と思った次第です。
 
この、『灰色の任務』というのはクローザーの中でも特に秀逸な回なのです。前編・後編に分かれているとはいえ、それでも短い一時間半の間に全てが凝縮されています。あの長い本が元だったとすると、この脚本の出来は本当に考えうる限り最高の出来なのではと思います。それも原作あってのもだとは思いますが。
もうすぐ本当にティンカーを映画化した『裏切りのサーカス』が日本でも公開されますが、出来の程はどうなんでしょうね~
 
さて、少し時間がたってしましましたが、今週のゴティエさん、ついにトップ5に入りましたね!イギリスでは合計4週間の一位。イエス