ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

ザックとミリーがポルノを作る / 恋するポルノグラフィティ

※原題 / 邦題の順です。
 
2007年のケヴィン・スミス監督作です。ツタヤでしかレンタルしてない商品なんですが、普通に面白いし、なんでどこの会社も目をつけなかったのかなぁ? 内容が内容だから結構ちゃんとしたエロシーンもあるし、そんなに売るのが難しいようにも思えないんだけどな~残念。あ、でもセルのDVDはある模様です。
 
小学校1年生の頃からの親友で現在はルームシェアをしているセス・ローゲンエリザベス・バンクスが、あることがきっかけでお互いのことを異性として意識するようになるんだけど、でもそれまでの「親友」という関係が邪魔をしてお互い素直になれなくて……ってゆうかなり王道を行ってるラブコメです。が、そこは一筋縄ではいかないケヴィン・スミス。二人の関係が変わるきっかけっつーのが、「家賃払えなくてアパート追い出されそうになったから自主制作でポルノ映画を撮って一儲けすることにした」から。それまでお互いの裸だって何回も見て来たのに、いざセックスするってなったらなんか急に意識しちゃって、しかも相手が他の共演者とからむのはなんかイヤ! と、お互いに焼きもちを焼きあうわけです。
 
そんなこんなでとてもかわいいラブコメでした。ケヴィン・スミスだからうんちももれなく付いてくるけどね! 駆け引きができてないあたりもホントっぽくて、ちゃんと話し合うことの重要性・自分の意見は言わずに相手の意見だけを聞きだそうとすることが生み出す弊害、などが描かれていました。って、そんなことまで考える必要は全くなく、だら~んと気楽に楽しめる感じの映画でした。位置づけ的に『モール・ラッツ』に近いかな?
 
 
ケヴィン・スミスにとって『チェイシング・エイミー』以来11年ぶりとなるラブコメにして、デビュー作である『クラークス』以来18年ぶり(!!)のノー・ベン・アフレックな作品です。
でもエリザベス・バンクスもいるし、セス・ローゲンもいるし、スター性はバッチリ。クラーク・ケントa.k.a.スーパーマンa.k.a.ブランドン・ラウスくんもチョイ役で出演してるし。昔からのファミリーだってジェイソン・ミューズはもちろんのこと、ジェフ・アンダーソンも出てます。つーか、ジェイソン・ミューズがやたらイケメンになってたんだけどどうしたの、アレ。顔は全然変わってないんですが、ジェイをやってる時のロン毛を外すとそれだけであんなにイケメンになるのかと。いや、元々ブサイクではなかったけど、あそこまでハンサムになるとはちょっとビックリでした。役柄はジェイ以上にいかれてましたけどね!
個人的にはゲイ・ポルノ男優役だったジャスティン・ロングがすごくよかったと思います。あの、『ギャラクシー・クエスト』オタクだった少年が立派になってねぇ……。楽しそうにやってるのは、観てるこっちも楽しくなります。
あと、トレイシー・ローズ様がカッコよかった! 彼女はもの凄い経歴の持ち主ですが、「いい女」の役がピッタリはまってました。もうちょっと絡んでくれてもよかったのにな~と思います。
 
 
邦題に関する感想は……特になし。原題の方が好きだけど、邦題も別に内容に合ってないわけでもないし。