ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

【新訳版】レイ・ブラウン Rei Brown / "XENO"

昨日レイ・ブラウンの "Thinking bout you" を訳してて色々検索してたら去年の12月にインタビュー記事が出ていました!

 

tvfan.kyodo.co.jp

 

ここのインタビューで前に訳した "XENO" の解釈の仕方が分かったので、訳をアップデートしました。まぁほとんど変えてないんですけど。

 

最初に訳した時はこういう解釈で訳したんですが

 

すんごい好きな歌です。

でもいざ歌詞を訳してみるとちょっと辛くなってくる内容でした。

まぁそもそもタイトルが “XENO”(異物)ですからね……。

 

しかし辛くはなったんですけどこの歌が主人公と「誰」の関係を歌ったものなのかがよく分からず……。一応「彼をコントロールしようとする恋人」なのかな……というところに落ち着きました。

 

 

最初は学校でいじめられてるのかなと思ったんですよ。

なんか後ろの方でコソコソ笑われたりジロジロ見られたりしてその視線が痛くて、みたいな。

で、そうなってくると “Am I contagious?”の部分もなんてゆうかさぁ子供のころに「わ! 〇〇菌が移る!」みたいないじめがあるじゃないですか。それ的なものなのかなと思いました。辛い。

 

ただ、2番の歌詞になってくると同級生ではないのかな……という感じになり……。

だって小学校や中学校の同級生はセラピーに連れて行かないし、人生のことを勝手に決めようとしたりはしないですよね。

こういうことをするのはどっちかって言うと親とかもっと親密な関係の人ですよね。

 

じゃあ親なのか? とするとやっぱり今度は1番の部分がなんかおかしいし。サビの “Am I contagious?” も親に言う言葉にしてはちょっと変……。

 

ということで最初に書いた「彼をコントロールしようとする恋人」説に落ち着きました。

 

 

上のインタビュー記事によって途中経過で考えていたものの方が解釈としては近いことが分かりました。

この歌詞に出て来る "You" は特定の個人ではなく、彼を攻撃していたたくさんの人たち、なんですね。

 

こんなに胸を締め付けられる歌詞だけど、とても温かさを感じるサウンドです。

 


www.youtube.com

 

I hear you laughing at me with the echoes right behind me

君たちの笑い声が僕の後ろで響いてる

 

I feel the air around me and your gaze upon my body

僕はその雰囲気と僕の体に注がれる君たちの視線を感じてる

 

You look at me as if we are not the same

君たちはまるで僕たちが同じじゃないみたいな目で僕を見るから

 

I try to run away like a bullet train

僕は新幹線みたいに速く逃げようとする

 

I turn around to find that there is nowhere I can hide

振り返ってみたけど隠れられるようなとこはどこにもなくて

 

I wish I could reply but I don't have the heart to try

反撃できたらって思うけどやってみる勇気もなくて

 

I think I'm gonna cry but I keep pushing it inside

泣きたい気持ちをぐっと堪えて

 

I stand there in the light as you dissect me with your eyes

君たちの目で解剖されてるみたいな思いでそこに立ってる

 

What am I made of

僕を形作るものが

 

That you're afraid of?

君たちを怖がらせるの?

 

Am I contagious?

僕は伝染病なの?

 

I wanna wake up

僕は目を覚ましたいんだ

 

 

It's been a couple hours and the food is turning sour

随分長い時間が経って、食べ物はどんどん腐ってく

 

Your voice is getting louder but you're looking like a coward

だんだん声が大きくなってくるけど、君たちは怖がってるみたいだ

 

You think that all I need is some clarity

僕のことを中途半端な存在だって君たちは思ってるよね

 

You wanna try and put me in therapy

セラピーに行かせてどうにかしようとしたり

 

But don't you think I've tried to sterilize my thoughts inside

でも僕がどれだけ自分を押し殺そうとしたかなんて君たちは知らないだろ

 

I've prayed a million times and cried myself to sleep at night

僕は夜眠りたいって何百万回も祈ったし、心の中でも叫んでた

 

But maybe you're not right and we're just different by design

でもたぶん君たちは間違ってて、僕らはそもそも全然違うんだ

 

'Cause how can you decide who I can love and lay beside?

だって、僕が誰を愛して誰の隣で眠るかってことは君たちが決めることじゃないだろ?

 

 

What am I made of

僕を形作るものが

 

That you're afraid of?

君を怖がらせるの?

 

Am I contagious?

僕は伝染病なの?

 

I wanna wake up

僕は目を覚ましたいんだ

 

 

What am I made of

僕を形作るものが

 

That you're afraid of?

君を怖がらせるの?

 

Am I contagious?

僕は伝染病なの?

 

I wanna wake up

僕は目を覚ましたいんだ