ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

【和訳】ザ・キー・オブ・オーサム(ゴティエの替え歌) The Key of Awesome / "Somebody that I used to know parody"


www.youtube.com

 

 

 

 

さて、ゴティエさんの恨み節ソングは大ヒットしたためたくさんのカバー・バージョンが生まれました。で、ウォーク・オフ・ジ・アースというバンドがユニークな形でカバーして結構話題になりました。たぶんカバーとしてはこれが一番成功したんじゃないかなと思います。それがみんなで1本のギターを弾きつつ歌うというもので、今回訳したザ・キー・オブ・オーサムによるコミック・バージョンはそちらの動画を元に作成されています。完全なる替え歌です。

聞くたびに思うんですけど、ウォーク・オフ・ジ・アースのメンバーよりもキー・オブ・オーサムのメンバーの方が歌上手いよね。

 

しかし彼らは4年前から動画を投稿していないので、すでに活動してないんでしょうね。初期から活動してたユーチューバーはいなくなってる人多いんだろうなぁ。

 

 

 

LYRICS:

MARK

Now and then we like to play one guitar together

ときどき僕たちは1台のギターをみんなで弾きたくなるんだ

 

And that's convenient since we only have the one

僕たちはこのギターしか持ってないから都合がいいんだよね

 

Tony sold our other instruments

他の楽器はトニーが全部売っちゃったんだ

 

To pay some gangsters but he's still in debt

ギャングへの返済に充てたけどまだ借金まみれ

 

And if they catch him he will surely be dismembered

もしもギャングに捕まったらトニーは間違いなくバラされるだろうね

 

Tony is addicted to wide array of narcotics

トニーはありとあらゆるドラッグの中毒なんだ

 

He claims they help him write but we're a cover band

いい曲が書けるとか言うけど僕たちはカバーバンドだよ

 

I'm not sure why we keep him in the band

なんで彼をバンドから追い出さないのかよく分かんないけど

 

Maybe it's because he drives the van

たぶん彼がバンを運転してくれるからかな

 

The rest of us can only drive an automatic

トニー以外はオートマ限定だから

 

 

TODD

This used to just be my guitar

これは前は僕だけのギターだった

 

Now Dave is banging on it like he's fucking Tito Puente ※①

今はデイヴがティト・プエンテ気取りで叩いてるよ

 

We look sad because we're starved

僕たちが悲しそうなのはお腹がすいてるから

 

Tonight for dinner we're splitting a candy bar

きょうの晩ごはんは1本のキャンディーバーをみんなで分けっこだった

 

We are the poorest band in the world

僕たちは世界一貧乏なバンドだよ

 

We have to act like we are camping, but we're really homeless

キャンプしてるフリしてるけどホントはホームレスなんだ

 

I don't even own this voice We had to borrow it from Peter Gabriel

この声だってピーター・ガブリエルからの借りてるしね

 

Don't you know you gotta shock the monkey ※②

その猿にショックを与えることになるって分かってるのか?

 

 

MARK

Climbing up on Salsbury Hill ※③

ソールズベリー・ヒルに登ってるんだ

 

TODD

Sledge hammer ※④

スレッジ・ハンマー!

 

DAVE

OOMPA LOOMPA DOPATY DO ※⑤

ウンパ・ルンパ・ドゥパディ・ドゥ!

 

My feet are cold cus Tony sold my shoes

トニーに靴を売られちゃったから足が冷たいよ

 

 

STASIA

I don't think that we should blame our problems all on Tony

私たちの問題をトニー1人に負わせるべきじゃないと思うわ

 

Tony not the only dead beat in this band

借金があるのはトニーだけじゃないもの

 

I don't want to name any names

誰とは言いたくないけど

 

But Derek, Timothy, and Dave

でもね、デレク、ティモシーにデイヴ、

 

Each have fooled around with me

みんな私と寝てたよね

 

I threw up this morning and I'm gonna have a band baby

今朝吐いちゃって、どうもバンド・ベイビーが生まれるみたいよ

 

 

TODD

You could've mentioned that before

それもっと早く言っとくべきだろ

 

How can we afford to put a kid through kindergarten.

どうやって幼稚園に行かせてやるんだよ?

 

 

 MARK

Hey guys where did Tony go

おい、トニーどこ行った?

 

You all know that Tony can't be left  alone

トニーは1人にしちゃいけないって分かってるだろ

 

 

TODD

Now he's got the camera

カメラを手にしてるぞ!

 

and If he sells it then we'll officially have nothing

カメラ売られたらマジで何もなくなるぞ

 

Theres nothing Tony can't destroy

トニーに壊せないものはない

 

But none of us knows do the plinky noise

でも僕たちはあの「ピルン!」って音の出し方知らないんだ

 

 

EVERYONE

The clinky noise

「ピルン!」って音

 

 

TODD

We need Tony

僕たちにはトニーが必要だ

 

 

EVERYONE

To do the clinky noise

「ピルン!」って音の為に

 

 

TODD

Somebody get Tony

誰かトニーを捕まえて

 

 

EVERYONE

He does the clinky noise

「ピルン!」は彼のパートなんだ

 

 

TODD

And send us some money

ついでに僕たちにお金を恵んで

 

 

EVERYONE

For the clinky noise

「ピルン!」って音の為に

 

 

STASIA

My stomach feels funny

ギボヂワルイ!

 

 

 

 

※①

ティト・プエンテラテン音楽の大スターです。ティンバレスというドラムの一種を叩いていたのでこういう歌詞になったのかと思います。ただしティト・プエンテご本人は楽器なら結構マルチに演奏できたようです。有名な曲は “Oye como va”です。サンタナがカバーして有名になった曲です。ウィキに「サンタナの曲をやってくれ」って言われるんだというジョークをよく言っていたと書いてありましたが、すみません、私もサンタナの曲だと思ってました。

 

 

※②

Don't you know you gotta shock the monkey 

その猿にショックを与えることになるって分かってるのか?

 

これはこの直前に「声を借りてる」として出てきたピーター・ガブリエルの代表曲 “Shock the monkey”の歌詞です。 なんでピーター・ガブリエルが唐突に出て来るのかと言うと、この曲の元歌を歌っているゴティエさんが「ピーター・ガブリエルと声が似ている」と言われているからだと思います。

 

 

※③

Climbing up on Salsbury Hill

ソールズベリー・ヒルに登ってるんだ

 

ここも同じくピーター・ガブリエルの代表曲です。たぶんソロ・デビュー曲。

 

 

※④

Sledge hammer 

スレッジ・ハンマー!

 

これもピーター・ガブリエルの代表曲にして恐らく最大のヒット曲。ビルボードでも1位を獲得しています。

 

 

※⑤

OOMPA LOOMPA DOPATY DO 

ウンパ・ルンパ・ドゥパディ・ドゥ!

 

そして唐突に入って来るウンパ・ルンパ族の歌……。これはピーター・ガブリエルの曲ではなく、『夢のチョコレート工場』(ジョニー・デップの『チャーリーとチョコレート工場』はこの映画のリメイク)に登場するウンパ・ルンパ族のテーマ曲です。個人的に『夢のチョコレート工場』の中で一番印象に残っているのがこのシーンです。結構怖いんだけどなんかクセになる感じの歌。