ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

5歳児の美学

年始に夫が高熱を出し、夫の実家に年始の挨拶に行けなかったのできのう行ってきました。

私たちが行くと甥っ子(夫の妹の息子・もうすぐ5歳)もおり、甥っ子が覚えたてというババ抜きや、甥っ子考案のゲームなどをして遊びました。

ゆうてもまだ5歳なので、今一つババ抜きのルール(というか趣旨)も理解していないし、甥っ子プレゼンツのゲームで彼が指示するルールは滅茶苦茶かつ急なルール変更もあって予測不可能。
なのですが本人はとても楽しそうで、時々「違う!」と怒られながらも頑張りました。
ちなみに彼考案のゲームのコンセプトは「敗者にもチャンスを与える」ものらしく、優しい子だなぁと思います。

ただ、自分が5歳の頃もこんな感じだったかなぁ、もっとゲームのルールなんかも理解してたと思うけど……とかいう考えが一瞬頭を過り、当時の自分を振り返ってみました。

そう、一瞬頭を過ったんですが、すぐに考えを改めました。というのも、当時自分の意識では結構対等に大人と口をきいてきるように思っていましたが、恐らく今の甥っ子くらい支離滅裂なのを大人たちが汲み取ってくれていたんですよね。
5歳とはいえ一応「自分の考え」らしきものを持っていて、それを大人に伝えていたように思います。

それを思うと、いくらこちらから見て甥っ子ルールが滅茶苦茶であっても彼なりに筋の通った話をしているわけで、適当に受け流してはいけないんだなぁと思います。

とはいえ、これ、24/7真面目に向き合って相手してると親の方は滅茶苦茶すり減りますよね。なんつったってマジで支離滅裂だから。一生懸命真意を汲み取る努力はしますが、相手に真意を正確に伝えるだけの技術がまだないから、経験からデータを弾き出して「こうなの?」と予測しなければいけない。もちろん日々のお世話と家事と仕事などをこなしながら……。
となると、やっぱり全部に真剣に向き合うのは無理がありますよね。何事もバランスが大切。難しいですね……。

子供の頃に大人に蔑ろにされたり、美学を踏みにじられたりしたことって、ずっと覚えてますしね。

あぁ、世の中の子育てをしている人を本気で尊敬します。

私も近々その仲間入りをするので今から戦々恐々です。