LCDサウンドシステムが解散している間も、ジェームズ・マーフィーは精力的に音楽活動をしていました。2012年には、アウトキャストのアンドレ3000と共にゴリラズの "Do ya thing" にボーカルとして参加したりしています。
ゴリラズは「世界でもっとも成功した架空のバンド」です。
メンバーはリーダーのマードック(イギリス人、ヤバいことをいっぱいやってます)、ボーカルの2D(イギリス人。たぶん天然)、ドラムのラッセル(ニューヨーク出身のおぼっちゃま)、紅一点のヌードルちゃん(関西出身の日本人。結構不幸な生い立ち)の4人です。
架空のバンドの割には結構(現実世界での)ライブも行っており、今年のフジロックではグリーン・ステージ1日目のトリを務めていました。
ブラーのデーモン・アルバーンとコミック・アーティストのジェイミー・ヒューレットによる覆面音楽プロジェクトで、デーモン・アルバーンはブラーでは成し得なかったアメリカでの成功をこのプロジェクトで勝ち取りました。
音楽性はヒップ・ホップとオルタナティブ・ロックのミクスチャーってとこでしょうか。ただ、アルバムを発表するごとに変わって来ていて、最新のアルバムはかなりオールド・ファッションなブラック・ミュージック寄りの仕上がりになっている印象を受けました。
1. 19-2000
クレジットはありませんが、ヌードルちゃんのボーカル部分はチボ・マットの羽鳥美保が担当しています。
2001年のデビュー・アルバム "Gorillaz" からのセカンド・シングルで、全英最高6位を記録しています。
プロモーション・ビデオのコーラス部分に「カッコいい靴磨き欲しい」と日本語の字幕が入ります。確かに、その部分の歌詞はそう言ってるんだけどさ!
カッコいい靴磨きってなんだよ!
2. Feel good inc. feat. De la soul
ゴリラズ最大のヒット曲ではないでしょうか。2005年のアルバム "Demon days" からのシングルで、全英最高2位、全米最高14位を記録しています。
ファンクロックとオルタナティブ・ロックとヒップ・ホップが融合したような曲です。デンジャー・マウスのプロデュース曲です。
日本でもiPodのCMに使用されていました。
3. Superfast jellyfish feat. Gruff Rhys and De la soul
2010年のアルバム "Plastic beach" からのシングルで、私の大・大・大好きなスーパー・ファーリー・アニマルズのフロントマン、グリフ・リースをフィーチャーしてます!
電子レンジで3分チンすればできるという謎の食品『スーパーファスト・ジェリー・フィッシュ』のことを歌っています。グリフが「朝ごはんにうってつけ!」と歌っています。明るいんだけどそこはかとなく狂気を感じる一曲。
どうも1986年に発売された冷凍食品のCMソングをというかジングルをサンプリングしている模様です。
4. DARE feat. Shaun Ryder
カッコいいディスコ・ソングですヨ。2005年に全英最高1位、全米最高87位を記録しています。"Demon days" からのシングルで、こちらもデンジャー・マウスがプロデュースしています。
世界観とともにどこか不穏な空気が漂うゴリラズの楽曲ですが、この曲はかなり明るいダンス・ナンバーに仕上がっています。
5. Strobelite feat. Peven Everett
2017年のアルバム "Humanz" からのシングルです。
ヌードルちゃんが大人になっています! 1990年生まれって設定なので、現在27歳。そりゃ大人にもなるよね。つーかセクシー過ぎじゃね?
エレクトロ+ソウル+ファンク=ディスコ! ってとこでしょうか。ピヴェン・エヴェレット? パヴェン・エヴェレット? さんのソウルフルなボーカルがディスコ・サウンドによく絡んでいます。