ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

女王陛下にひれ伏してきました / クイーンのサマーソニック公演ネタバレ感想

最高でした。もうそれしか言いようがない。行って本当によかったです。
ほぼ全編に渡って、会場中から歌声が聞こえました。日本のライブでここまでシンガロングなのに参加したのは初めてでした。もちろん私も歌いまくりましたよ!

「フレディ以外のボーカリストは考えられない」と、ベーシストのジョン・ディーコンはずっと不参加で、彼がいないのは残念です。ジョンの気持ちも分かりますし。でもじゃあ、ブライアン・メイロジャー・テイラーにはフレディを愛する気持ちがないのかと言えば全くそんなことはない。フレディに対する愛も、ジョンに対する愛も感じられるショウでした。

アダム・ランバートが途中で一回舞台から下がって、ブライアンとロジャーによるメモリアルコーナーがあったのです。もうね、"Te wo toriatte" とか歌ってたときね、半泣きでしたよ。後ろにいたお兄ちゃんは「フレディー! フレディー!」って泣いてましたよ。たまらんかったな~

それでですね、歌いながら、聞きながら思ったんですけど、このバンドは「愛されるよりも愛したい」歌を結構作ってるんですよね。主にフレディ・マーキュリー作の曲なんですけど、例えば "SOMEBODY TO LOVE" は「誰かを愛したい、愛する人が欲しい」って歌だし、"I WAS BORN TO LOVE YOU" も要は「僕は君を愛してるんだ!」って曲だし。相手に愛されることよりも、自分が相手を愛することを歌ってるんです。なんかね、グッと来ました。陳腐な表現ですけど。フレディは愛をたくさん持ってる人だったんだな~。自分が相手を愛しているからこそ、相手からも愛されるんだよな。とか思ってまた半泣きになりました。

そしてアダム・ランバート! 彼の女王様っぷりはやはりクイーンのボーカリストに相応しいものだと思います。カリスマ2人を前にしてもすごく堂々としてました。 "KILLER QUEEN" の演出とかね。猫脚の長椅子に座って扇子パタパタしながらゴールドのマイクをベロンてするとことかもう最高! マダム! って感じでした。
それに、ブライアンとロジャーがどうしてもおじいちゃん2人組なので、ビジュアル的にも若いアダムがいるのはすごくバランスがよかったと思います。クイーンの世界を演出しようと思うと、どうしても自由に華麗に動き回る女王様の存在は必須。


トラブルもあって楽しかったです。
ステージに巨大なカーテンが張られて、そのカーテンが取れたらメンバーがすでに揃ってる! って演出になる予定だったんでしょうけど、カーテンが上手く広がらず、しかも証明に引っ掛かったのでカーテン作戦は諦められ、カーテンは特に使われることなく撤去。代わりにスモークの中からメンバーが登場しました。それから上でも書きましたけど、途中で大雨降りました。本物の大雨。暑くて死にそうだったので体が冷えてよかったんですが、目に入って痛くて困りました。終わった頃には汗と雨で全身ずぶ濡れで、強烈な香りを発する生物と化してました。まぁ、あそこにいた全員がそうでしたけどね!

あぁ、とにかく。

Hail, Queen