デヴィッド・ボウイはかなり長いこと精力的に活動していて、2002年と2003年には連続してアルバムを発表し大規模なワールドツアーを開始しました。その中で8年ぶりの来日公演も果たしたりしたのですが、このツアー中に動脈瘤による前胸部の痛みを訴え緊急入院し、残りの14公演を急遽中止しました。
この一件以来、ボウイは創作活動には消極的となり、公の場に姿を現したのも、2006年にデヴィッド・ギルモアやアリシア・キーズのライブにゲスト出演した程度で、表立った活動はほとんど行いませんでした。
しかもなんとこのときのイベントが、デヴィッド・ボウイが公の前で歌った最後のステージだったんだそうです。
1. Girlfriend
デビュー・アルバムの "Songs in A minor" の二曲目に収録されている曲。
自分の彼氏にはめちゃくちゃ仲のいい女友達がいて、彼女にものすごく嫉妬してる歌。自分が恋人なんだから安心してればいいのは分かってるんだけど……でもこの場合は女友達に完全に負けてる感があってやよネ。
2002年にシングル・カットされています。ジャーメイン・デュプリがプロデュースしています。初めて聞いたのは高校の修学旅行で乗った飛行機(今は亡きJASでした)の機内でした。
実はこの曲を聴くまであんまりアリシア・キーズが好きではありませんでした。ものすごく湿度を感じるんですが、その湿気からあんまりにも女のにおいがするので、ちょっと重いなと思っていました。でもこの曲は、内容からは相変わらずの湿気を感じるのですが、アレンジからはどちらかというと秋・冬の乾燥した冷たさを感じて、その都会っぽい雰囲気がとてもカッコよく、一発で好きになりました。
2. If I ain’t got you
2003年のアルバム "The diary of Alicia Keys" からのシングルで、全米最高4位を記録しています。しかもかなりのロング・ヒットだったため、年間チャートでは週間チャートよりも上位の3位を記録しています。
作・プロデュース共にアイシア・キーズ本人です。
これは上で書いた全体的に湿っぽい曲……なんですが、やっぱ寒そうな歌だからかな。あんまり重たくは感じません。雪が降った後みたいな感じで好きな曲です。
3. No one
"As I am" からのシングルで、全米最高1位、年間チャートでは2007年が76位、2008年が3位と年度をまたいでの大ヒットとなりました。
どうも関係を続けるうえでなにかしらの困難があるらしい恋愛の歌です。
「みんな噂してるけど、この気持ちは誰にも邪魔できない」
とアリシアは歌います。なんか、あれかな。当初は不倫だったスウィズ・ビーツとの関係を歌っているのかな。いつから付き合ってたのかは知りませんけど、この曲が2007年、スウィズ・ビーツとの婚約が2010年なのでありえないことはないかと。
4. Blended family (What you do for love) feat. A$AP Rockey
2016年のアルバム "Here" からのシングルです。
アリシア・キーズは「もうメイクはしない」と宣言して、ここしばらくは公の場に現れるときも常にスッピンを通しています。このビデオも例外ではありません。
そんな感じのナチュラル志向が音楽にも反映されているのがよく分かります。
5. New day
2013年のシングルで、アルバム "Girl on fire" に収録されています。夫であるスウィズ・ビーツとドクター・ドレーのプロデュース作品です。
スウィズ・ビーツ曰く「新しいことの始まり」で、実際それまでのアリシア・キーズの曲とは毛色が違います。そして「音楽だけに当てはまることではなく、全てにおいての新しい出発」を表現したもので、「生を祝福する歌」だそうです。