ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

クリスティーナ・アギレラ 『ロータス』 ネタバレ感想

以前、アルバムがリークされた際にザックリとした感想を書きましたが(→http://blogs.yahoo.co.jp/championshipvinyl_holloway/30481301.html)、アルバムも発売されたしもうちょっとちゃんとした感想を書きます。
 
21日発売の商品をHMVオンラインで購入したにも関わらず、20にはうちに宅配されてきました。HMV仕事早いね。予定では確か25日くらい着って書いてあったからちょっとビックリしました。
 
1、まず、イントロ、M83の "MIDNIGHT CITY" をサンプリングしてあるとのことなんですが、かなり控えめなサンプリングだったようで(それか私の耳が悪いのか)あんまり "MIDNIGHT CITY" を感じることができませんでした。
2、クリスティーナが作曲に大きく関わったっぽい "ARMY OF ME" は好きじゃなかったです。どこで盛り上がればいいのかよく……。
3、そして前回も好きだと言った "RED HOT KINDA LOVE" はやっぱり好き。ちょっとアジア風味を感じるとことか、古臭さを感じるとことか。ただ、アルバムの3曲目ってゆうよりかはクロージング・ソングな感じです。お祭り騒ぎしながらフェイドアウトしていく感じ。
4、曲目の "MAKE THE WORLD MOVE" はこのアルバム中でもっとも出来の良い曲だと思います。ポップでファンキーで明るくてお祭りで最高。シーローとクリスティーナの相性も良いんでしょうな。この曲は絶対にシングルにすべき! 復活のカギよ~
5、 "YOUR BODY" は、好きなんだけどね~ウフフ。
6、"LET THERE BE LOVE" も "YOUR BODY" と同じくマックス・マーティンとシェルバックのプロデュース作。こっちの方がよりシングル向きだったかな? とは思います。潔く売れ線で良いね!
7、"SING FOR ME" は……あまり何も感じない曲でした。好きでも嫌いでもない。そのうち好きになるかもしれないし、嫌いになるかもしれない、そんな感じ。
8、そして "BLANK PAGE" 。この曲、もとはレオナ・ルイスちゃんに渡る予定だったらしいです(レオナちゃん、なんか最近そんなんばっかだね)。 でもな~、私この曲全然好きじゃないです。聴き始めは毎回好きかも、と思って、なんで前回は嫌いだと思ったんだろうと首をひねるんですが、サビに来ると「あ、だから嫌いだったんだ」と納得します。"BEAUTIFUL" が流行ってからファーストシングルはノリのいいポップ・ソング、セカンド・シングルは(陳腐な表現で申し訳ありませんが)心に滲みる系のバラード、みたいなリリースの仕方をずっと続けていたので、まさかコレをセカンドシングルに選ぼうってんじゃないでしょうねぇ? と少し心配していたのです。が、そうはならなかったようで良かったです。
9、"CEASE FIRE"。う~ん、イマイチ! あんまり記憶に残らない感じ。
10、"AROUND THE WORLD" は、イントロやヴァース部分は好きなんですが、サビが若干弱いかな? って感じです。これも印象に残りにくい。結構好きですけどね~
11、"CIRCLES" ちょっと懐かしい香りのする歌で、私は大好きです。90年代後半、98年とか99年くらいの匂いを感じます。すっごい好きですが、シングル向きではないにゃ~って感じの歌です。
12、"BEST OF ME" も、今んとこあんまり印象に残らずです。嫌いではないですが。聴き込むうちに好きになるかも系です。最初に聴いたときはもっと好きだと思ったんですけどね……じっくり聞いてみるとそんなでもなかった。
13、"JUST A FOOL" がセカンド・シングルに選ばれたらしいですね。ビルボードチャートで今週92位に初登場しました。ビルボードのほうの記事にも書いたんですが、新しさは何一つない歌です。でもゴージャスで聴きごたえのあるバラードに仕上がっています。これはもちろんシングル向き。クリスティーナの醸し出す場末感がハンパではなく、ホントに失恋してバーで一人で飲んでそうな感じ。クリスティーナ・アギレラの歌の上手さが堪能できる一曲です。一応この曲がアルバムのクロージング・ソングとなっています。
 
以下は、アメリカではスペシャル・エディション収録曲扱いの3曲。
14、"LIGHT UP THE SKY" は結構派手な曲で、シングルにできそうな感じの曲なので、なんで正規のアルバムに入れなかったのかちょっと謎です。が、次の "EMPTY WORDS" やこの曲を入れちゃうと、メリハリがなくなってちょっと平坦な印象になったかもな、とは思います。でも、何曲も印象に残らない曲があるんだから、多少入れ替えちゃっても良かったと思うんですけどねぇ……。
15、"EMPTY WORDS" は "LIGHT UP THE SKY" と同じく……な印象。ゴージャスだと思うんですけどね。2曲とも、90年代の香りが強いです。
16、"SHUT UP" は、最初リークされたのを聴いたときは本当に駆け足だったのでちゃんと聴けてなかったんですが、この曲かなり好きです。このアルバムは、私には(あくまでも私には、ですが)ジェリービーンズみたいな色に聞こえるのですが、この曲だけはモノクロな感じ。イントロから一貫して都会的でお洒落な感じ。ピー音が入るのも遊び心があってよろしです。
 
上にも書きましたが、アルバム全体がジェリービーンズのようなカラフルな色使いで、徹底的にポップな感じでよいです。アーティスト路線なんか狙わずに、スーパースター路線で行くのがクリスティーナには合ってると思います。M.I.Aとかサンティゴールドとか、レディーホーク(ガガじゃないヨ!)とかゴールドフラップとかピーチズとかル・ティグラとかシアに憧れるのは分かるけども! ね。
個人的にはポール・エプワースと組んでみてほしいです。それなら商業路線とアーティスト路線のはざまを行けるよ(たぶん)!